今年4月下旬、モナコでは国際水路機関(IHO)の総会が行われる予定だ。IHOの前身である国際水路局は1929年に「大洋と海の境界」という指導書で「東海(East Sea)」を「日本海(Japan Sea)」と表記し、これが世界の主要な地図で「日本海」と表記する根拠となった。「大洋と海の境界」はその後、第3版まで発行されたが「日本海」という表記は一貫して使用されている。「日本海」の呼称を「東海」に変更するよう求めている韓国政府は、第4版の発行を前に、次善の策として「東海」と「日本海」の併記を提案し、受け入れに向けた取り組みを進めている。学生たちは、このような政府の取り組みに協力するため、IHO加盟国を回りながら東海のPR活動を行っているのだ。
ナム・ソクヒョン団長とムン・ヨンテさんのほか、チャン・ソンミンさん(27)=情報通信学科4年=、キム・ハンスさん(26)=経営学科4年=、チャ・ジョングァンさん(26)=経済金融学科4年=の計5人からなる「東海守門将」は、英語だけで生活する大学の学生寮「イングリッシュタウン」で共同生活を送ってきた仲間だ。昨年5月半ばに「卒業前に意義のある活動をしよう」という点で意見が一致し「東海守門将」を結成した。ナム団長が企画を、キムさんがパフォーマンスを、ムンさんがPRを担当するなど、それぞれ役割を分担して活動に励んでいる。
出発前にはテグムやソグムを習い、ユン・ドヒョンによる民謡『アリラン』などをアレンジした15分間の仮面劇を作り練習した。
また、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「フェイスブック」を通じ、3000人の会員を確保し、昨年11月には会員50人と共に独島を訪れ「東海守門将」の結団式を行った。なお、キムさんとムンさんは、今回の大長征のため大学を休学している。
大長征に必要な費用は、1日の宿泊費を3万ウォン(約2000円)に設定するなど、少なく見積もっているが、総経費は7500万ウォン(約499万円)程度かかる見通しだ。これまでに一人当たり300万ウォン(約20万円)ずつ出し合い、また仁済大の白楽晥(ペク・ナクファン)理事長が約1000万ウォン(約67万円)を支援したのをはじめ、活動に共感した人たちによるカンパも集まっているが、それでも全体の経費をまかないきれないのが実情だ。
ナム団長は「『東海』の呼称を守るという韓国国民の願いを果たすため、若者らしい覇気をもって、あらゆる困難に立ち向かっていこうとする彼らに、多くの方々の応援をお願いしたい」と語った。