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「給与カットは茶番」市民団体 「仕方ない」玄海町民 | ||
古川知事の給与減額について、脱原発運動を進める市民団体からは「問題が解決していないのに早すぎる」「自分の責任を認めず茶番」と冷ややかな声が上がった。一方で、玄海町民は「原発が動かなれば町が疲弊する。この辺りで区切りをつけるのは仕方ない」と諦め気味に話した。
プルサーマルと佐賀県の100年を考える会の野中宏樹共同世話人は「知事が本当に関与してないのなら、なぜ責任を取るのか」と疑問を呈す。議会を混乱させた原因は九電にあり、本来なら知事が先頭に立って九電を追及すべきと指摘。「年内に幕引きし、気分を一新したい思惑が透けて見える。こんな状況で責任を取ったとしても、ただの茶番」と切り捨てた。
一方、玄海町民の受け止め方はさまざま。60代男性は「誰が考えても知事が関わっていたと思うのが当然」としながらも、「原発が動かなれば町が疲弊する。一定の区切りをつけるのは仕方ないとも思う」と話した。別の自営業男性(32)は「減給で済む問題だろうか」と追及の必要性を訴え、九電と知事との関係についても「不透明な関係を正さずに決着するなら反発を招くだけだ」と突き放した。
岸本英雄町長は「すべて良しとは言えないが、年内には決着させてほしいと思っていた。処分は重すぎると思うが、知事自身の判断。静観するしかない」と述べた。 |
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2011年12月21日更新 |