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1対1対談:知事と名張市長が対談 医師不足・赤字、市立病院を県が支援 地域医療認定「手伝う」 /三重

 鈴木英敬知事と亀井利克名張市長が政策課題を議論する「1対1対談」が15日、市武道交流館で開かれた。鈴木知事は、医師不足から赤字体質となっている名張市立病院について、「地域医療支援病院」の認定に尽力する方針を示した。認定されれば、診療報酬が増額されるメリットがある。【伝田賢史】

 市の決算書によると、同市立病院は10年度に3億円余の赤字を計上。累積赤字も90億円を突破した。医師不足による収入の伸び悩みが原因とみられる。

 地域医療支援病院は、地域の開業医と連携して専門的医療に集中することを目的に知事が認定する。開業医からの患者紹介率や病床数などの要件を満たす必要がある。県内では5カ所が認定されており、鈴木知事は「名張市立病院はギリギリだが、しっかり手伝いたい」と亀井市長に述べた。

 知事と首長の1対1対談は昨夏から始まった。12日の内保博仁伊賀市長との対談では、公共交通への支援など5項目を論議。名張市では、深刻な地域医療に絞って1時間話し合った。市民に公開され、会場には約320人が詰め掛けた。

 医師確保に向け鈴木知事は、都市部の病院から医師を派遣する制度や、三重大医学部の定員に「地域枠」を設け、地元の病院への就職を促す制度などを紹介した。

 亀井市長は市立病院への財政的な支援を要望。鈴木知事は、研修医受け入れに伴う県予算の適用検討▽在宅医療の推進に向けた国の新年度予算の獲得協力--などを約束した。

〔伊賀版〕

毎日新聞 2012年1月16日 地方版

 
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