原発工事の偽装請負「何十年もやってきた」 関西電力 「我々の業界の商慣習のようなもの」と偽装請負を認めたうえで、指定暴力団・工藤会(本部・北九州市)系組長の妻、池上加奈枝容疑者(36)が社長を務めるドリーム(旧総進工業)から、原発以外の工事も含め延べ約1000人の派遣を受け、1人あたり1万8000円前後の日当を支払ったことを明らかにした。 事件では、太平電業福井地区営業所長(当時・大飯事業所長)の一瀬秀夫容疑者(58)と富田容疑者が職業安定法違反容疑、池上容疑者が同ほう助容疑で逮捕された。2010年3〜9月、当時の総進工業が高田機工を通じて太平電業に作業員を派遣していたが、請負契約のように偽装して太平電業の指揮下で働かせていたとされ、福岡、福井両県警は、太平電業が主導したとみて捜査している。 会長は13日に取材に応じ、偽装請負について「間違いなし。あったことだから」と述べた。「何十年もやってきている。他の原発でも行われており、言われてみれば法律違反だが、罪の意識はなかった」と語った。理由について「原発関連工事は不慮のアクシデントが多く、予測がつかない。形だけ請負契約として、かかった費用をまとめて支払ってもらうのが、互いにとって合理的」と説明。太平電業との関係には「長年の付き合いで親と子のようなもの。親に言われれば従う」とした。 総進工業とは数年前、北九州市の大手企業の関連工事を受注した際、知り合いの業者から「いい職人がいる」と紹介され取引を開始。「職人たちは真面目で使いやすかった」といい、日当については「総進工業の取り分がいくらかは分からない」と話した。11年7月頃、福岡県警の捜査員が訪れた際に総進工業と工藤会との関係を知り、同年秋に契約を終了したという。 (2012年1月15日10時31分 読売新聞)
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