あれこれと…(長文:読み流してください)
いろいろ考えて 子どもたちが通った塾について書こうかなと思います
特に息子の通った塾ね
そこは 昨年講師が生徒を殺害した塾です
(場所は違うけど…)
息子が塾に行くきっかけとなったのは
中学2年の冬休みだったかしらね
その塾の『冬講』と呼ばれる短期の講座を受けたいと息子が言ってきたことでした
今まで『塾には絶対行かない』と言い張ってきた息子だったので
ちょっと驚きでした
でも 息子が行きたいというのだから『まぁいっかあ…もう直ぐ受験だしね』
と軽い気持ちでOKを出したのです
そこの塾はご存知かもしれませんが
京都の有名私立R高校に 何人も塾生を合格させているということが『売り』の塾です
息子は私立なんて頭に無く とりあえずこのあたりの
まあ進学校と呼ばれる公立高校に合格すればいいという考えでした
さて 10日ほどの冬講が終わったあと 息子は正式にその塾に入塾したいと言い出したのです
これはほんとに驚きでした
息子の中学での成績は上の下 もしくは中の上ぐらいでした
そこそこの成績だったのです
そんなに勉強好きでもなく 楽して高校!という子だったのにね…
なんでも お友達から誘われたことが一番の理由で
勧誘されて入塾すると お互いに図書券がもらえるということでした(笑)
後から本当の理由をきいたんだけど
息子の友人のF君が いつも学校の授業の時寝てるのに成績はトップ!
それがどうしても息子には納得ができなかったらしく 理由が知りたかったらしいです
F君はその塾でもトップだったのです
塾の担当講師は何度も私との面談をしてくれて 私や息子の不安をよく聞いてくれました
その上でクラスを決めてもらったのです
どこの塾でもそうでしょうが ここでは英語と数学の成績によってクラスを決められます
息子は英語はちょっと苦手だったので上級クラスを進められましたが
ついていくのがやっとでは しんどいのではないかと普通クラスからの出発でした
今だからいえますが あの塾では普通クラスにいてはダメなんです
トップクラスにいないと意味が無いんです
幸いにして息子は上級クラスにほどなく進級しました
それからでしょうか 息子の顔つきが変わってきましたね…
息子の進学の第一希望は某高専でした
なので公立高校進学を希望するクラスで十分だったのです
でも…そこの塾のトップクラスにいないと十分な授業や補習が受けられないです
トップクラスにいる条件は 京都の有名私立高校を受験することでした
受験すると言わないと 日曜日に別の教室で行われている
受験の特別授業が受けられないのでした
毎日土日も含めて深夜12時近くまで塾にいる息子を思うと
不憫でなりませんでした
ほとんど脅迫に近い状態で塾にいたような気がしています
遅くなる時は電話があるんだけど
『どうしても帰れないの?』
って聞いたら『みんないるんだよ。帰れるわけ無いじゃない』といわれました
で 帰宅が1時過ぎ…
本気で体を心配しましたが どうすることも出来ませんでしたよ…
さて 息子はしぶしぶ京都の私立R高校と某高専とを受験しました
R高校は本当に行く気が無かったので 試験の1週間くらい前になって初めて
『場所はどこだろう…』と息子と二人で京都に行って見てきたくらいです
おかげさまで両方とも合格できました
私立は併願でした
なのに合格し 専願で受験したお友達がことごとく失敗したので息子はちょっと驚いたようです
(息子は自分はみんなの中で成績が一番下だと思ってたようです)
さてと息子自慢はこれくらいにして(?)>長すぎ…
息子はこの京都のR高校をけって高専に行くと決めていました(最初からね)
なので塾からはそれを思いとどまるように(京都へ進学するように)
散々説得されたようです
『K進N校R高校進学○人!』
の○人が一人減るから…
合格者は広告塔の役割を果たさないといけないようです
息子のこの塾への支払いは全部で100万を超えましたよ(ほぼ12か月分)
まあ希望する高専に合格できたのだから文句は言わないけどね(我が家の場合)
でも 後から聞いたところによると
この塾のトップクラスにかかる費用(塾側のね)はそんなもんじゃなく
普通クラスの塾生たちがその補填をしてるらしいと聞きました
つまり 普通クラスを運営して金を儲け その金でトップクラスを育て上げ
『○○高 ×人合格!』という宣伝文句を作り上げ
また新たな生徒を募集する…
どこでもそうなのかもしれないけど あまりにも露骨…
幸いにして息子が行っていた中学部は大学生の講師はいなかったようです
でも高校部はほとんどは大学生…(ときいてます)
息子が大学生になっている年齢になったとき
『塾講師のバイトしませんか?』という案内をこの塾本部からもらいました
・・・
結局なんにも見てないのよね
ここの塾は確か何人どこの高校に入学させたかという成績で
講師の転勤やランクアップ(?)もあるとききました
人気があって教え方が上手な先生は
次々と新しい教室の校長になっていかれます
あの『N県U校』の校長はかつて折り込み広告に載ってた方のような気がします
きっと人気があった人なんでしょうね…
そうそう ちなみに息子の入塾のきっかけになったF君は
京都の難関といわれた国立K付属に合格したんだけど
家庭の事情で近くの公立高校に入学し 1年の1学期で不登校になりやめちゃったようです…
息子の話では『あんなくだらん授業は聞く気になれん』ということで
燃え尽きちゃったようです…
今はO市でプー太郎だとか…
こうなると 本当に何がよくて何が悪いのかわかりませんね
娘はそんな兄を見ていて同じ塾には行かず
先生が2・3人しかいなくてこじんまりとして
娘がいいたいこといって文句ばっかり言っても
ちゃんと受け止めてくれている塾です
N県の事件の後
『あたしだったらソッコーで殺されてるね…』と笑ってました
塾とはいえ講師の資質って大事だねぇという話です
(塾だからこそかもしれないわね)
今年は二人とも受験の年
息子は編入なので7月に 娘は推薦がもらえれば10月だったかしら?
それぞれ試験があるようです(基本的には2月か…)
そこがゴールではないんだけど今の気持ちはゴールですね
早く終わって欲しいと思っているのは 実は私です(笑)