福島 津波被災のいちご園再開
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福島 津波被災のいちご園再開

1月15日 18時0分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東日本大震災の大津波で被害を受けた福島県相馬市の観光いちご園が15日、営業を再開し、地元の保育園の子どもたちが早速、いちご狩りを楽しみました。

営業を再開したのは、福島県相馬市の和田地区のいちご農家で作る組合が営む観光いちご園です。毎年1月から5月にかけておよそ100の農業用ハウスでいちご狩りを楽しめましたが、去年3月の大津波で半分のハウスが壊滅しました。農家の人たちががれきや泥を取り除くなどの復旧作業を進め、津波で壊れなかったハウスを使って営業を再開できるようになり、15日、開園式が行われました。開園式には、平野復興担当大臣も出席し、地元のおよそ250人の保育園児らとともにいちご狩りをしました。ハウスでは粒が大きくまろやかな甘みが特徴の「章姫(あきひめ)」という品種が栽培されていて、子どもたちは熟れた実を探して摘んで早速おいしそうに食べていました。平野大臣は「復興に向けて取り組んでいる農家の姿を見ることができてよかった。農業施設の再建に対する国の補助などを通じて、農業の復興の支援をしていきたい」と話しました。組合によりますと、ことしのいちごは、平年と同じくらいの甘さに育っていて、いちご狩りは5月下旬まで楽しめそうだということです。