 |
 |
|
|
 |


ダイワスカーレットが惜しまれつつ第一線を退いたのは今から1年半前のこと。それを、つい先日のように思い起こす人も多いことだろう。デビューからラストランまでに演じた12のストーリーで、脇役に甘んじたのはたったの4回。しかもその4回さえ、準主役として確かな存在感を発揮し、ファンの心を鷲掴みにした名牝である。
 |
| 2007年 秋華賞(JpnI) |
映画『風と共に去りぬ』の美しくも強かな主人公スカーレット・オハラにちなんだ馬名は、同時に、現代の名牝系の一翼を担う母スカーレットブーケとも重なり合う。そんな名前のイメージに違わず、あふれんばかりの才気を纏って観客の前に姿を現したダイワスカーレットは、やがて宿命のライバル・ウオッカ(日本ダービーほかGI/JpnI 7勝)と3歳牝馬戦線で激突。初顔合わせのチューリップ賞は人気・勝利ともウオッカにさらわれたが、続く桜花賞は持ち前のスピードと自在性で快勝。さらに秋華賞も手中にし、牝馬三冠のうち熱発で出走叶わなかったオークスを除く二冠までを手中に収めた。さらに3歳にしてエリザベス女王杯1着、有馬記念2着の好成績を収めると、翌年はその上を行く強さで観衆を魅了した。脚部不安で4歳春を半ば棒に振った後の天皇賞(秋)。約7か月ぶりの実戦とあって気負い気味にハイペースを刻んだレース前半は、彼女本来の走りとは言えなかった。しかし最後の直線では驚異の粘りを発揮し、追い込むウオッカとほぼ同時にゴールイン。結果2着ではあったが“負けてなお強し”を強烈に印象づけた。そして集大成の有馬記念では、スピードと持久力の違いで有力馬たちを一蹴。
 |
| 2007年 秋華賞(JpnI) |
せり潰しにきた敵を返り討ちにする鮮やかなレースぶりで、牝馬として37年ぶりのグランプリ制覇を成し遂げた。パートナー・安藤勝己騎手とともに駆け抜けた2年と少しの季節には、多くの困難が立ち塞がったが、それらをひとつずつ乗り越え、進化の歩みを止めなかった稀なる名馬であった。
母となった現在も熱いまなざしが注がれているダイワスカーレット。5歳の春に屈腱炎を発症したため、予定されていたダート挑戦や海外遠征は実現しなかったが、未知の可能性は、ファンが待ち侘びる2世が証明してくれることだろう。 |

2〜4歳:12戦8勝
主な勝ち鞍:桜花賞(JpnI)、秋華賞(JpnI)、エリザベス女王杯(GI)、有馬記念(GI)、関西テレビ放送賞ローズS(JpnII)、産経大阪杯(GII)、スワンS(GII)、クリスタルC(GIII)、ダービー卿チャレンジT(GIII)
年度表彰記録:平成19年度JRA賞最優秀3歳牝馬、平成19年度JRA賞最優秀父内国産馬
 |
| ダイワスカーレット |
牝 栗毛 平成16年5月13日生
調教師:松田国英(栗東) 馬主:大城敬三氏 |
|
父
アグネスタキオン
1998 栗
|
サンデーサイレンス
|
Halo |
| Wishing Well |
アグネスフローラ
|
ロイヤルスキー |
| アグネスレデイー |
母
スカーレットブーケ
1988 栗
|
ノーザンテースト
|
Northern Dancer |
| Lady Victoria |
スカーレツトインク
|
Crimson Satan |
| Consentida |
|
|
 |
| The G-Files |
 |
| 名馬の蹄跡 |
 |
|
|