広島刑務所(広島市中区)から脱走し逃走容疑などで逮捕された中国籍の李国林受刑者(40)が、逃走中に空き巣に入った民家から複数回にわたって電話をかけた形跡があることが、捜査関係者への取材で分かった。うち1回は中国への数分間の通話であることを確認したという。大阪市などの市外局番「06」の番号に数回の架電履歴があり、関西の国内中継点にかけて海外の電話番号に接続するシステムを使って中国に電話をしたとみられ、広島県警は履歴の分析を進めている。中国にいる肉親が病気との情報もあり、脱走の動機を含めて追及する。
県警は14日、通訳を介した取り調べを本格的に始めた。李容疑者は、事件については「話したくない」と語っているという。【寺岡俊】
毎日新聞 2012年1月15日 2時30分