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連続不審死「他殺疑う」 遺体発見の警官が証言

2012/1/10 22:05
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 首都圏での連続不審死事件で、3件の殺人罪などに問われた無職、木嶋佳苗被告(37)の裁判員裁判の初公判は10日午後もさいたま地裁で続き、連続不審死の捜査のきっかけになった東京都千代田区の会社員、大出嘉之さん(当時41)の殺人事件が審理された。近隣住民からの通報で遺体を発見した埼玉県警警察官は、証人尋問で「遺書や睡眠薬がないなど不審な点があり他殺の疑いがあると感じた」と述べた。

 警察官は検察官の質問に、当初は自殺と思いつつも遺体が見つかった車内に鍵がなかったことや、目張りされていなかったことを不審に思ったと証言。「結婚紹介サイトを直前まで見ていたことも分かり、他殺の疑いがあると感じた」と話した。

 検察側は同日午後の冒頭陳述で、大出さんの殺害動機について「結婚話が進んでいた大出さんとの関係を断ち切るため、事件当日『妹たちを紹介する』とウソの名目でデートに誘って睡眠薬で眠らせ、事件現場に運んで練炭自殺を装い殺害した」と述べた。

 学費への充当名目で大出さんから受け取っていた470万円が、別の交際相手へのプレゼントや引っ越し費用に充てられていたとも指摘した。

 弁護側は「大出さんは木嶋被告から別れ話を切り出されていた。事件現場にあった練炭や練炭コンロは木嶋被告が大出さんから譲ってほしいと頼まれて渡したものだ」と説明。「隣にアパートがあり、殺害場所として不自然」と指摘、別れ話で思い詰めた末に自殺した疑いがあると主張した。

 大出さんの母親は同日、検察官を通じて「息子のところに行って、直接本人に謝ってほしい。これが被告に伝えたいことです」とコメントした。

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