文部科学省は13日、板橋区立東板橋公園=同区板橋=野球場近くの歩道の土壌から、1キロ当たり1万1900ベクレルのラジウム226が検出されたと発表した。同省は「範囲は限定的で放射性障害の恐れはない」としている。
同省によると、住民から連絡を受けた板橋区職員が6日、周辺を調査し、約20センチ四方の地上1メートルで、毎時0・23マイクロシーベルトの放射線量を検出。表土を削っても線量が下がらなかったため、核種検査をしたところ、ラジウム226と判明した。周辺に高濃度のラジウム226を含む物体は見当たらないため、何らかの理由で土壌が汚染したとみられる。
区は今後、汚染された土を掘り出すなどの措置を取る予定だが、当面は地表をシートで覆い、周囲約2メートルを立ち入り禁止とした。【吉住遊】
〔都内版〕
毎日新聞 2012年1月14日 地方版