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地方
【首都圏連続不審死】さいたま地裁の裁判員選任手続き終了 候補者「選ばれなくてよかった」
2012.1.5 22:57
5日にさいたま地裁で行われた木嶋佳苗被告(37)=殺人罪などで起訴=の裁判員選任手続きでは、裁判員裁判としては異例の多さとなる249人が地裁から呼び出しを受けた。今回の裁判は、選任手続きから判決言い渡しまで100日を要する長期審理となるだけに、裁判員に選ばれなかった候補者からは安(あん)堵(ど)の声も漏れた。
呼び出しを受けた人からは、長期審理の負担を懸念する声が上がった。抽選で外れた40代の女性会社員は「拘束期間が長いので、職場や同僚に迷惑がかかると思う。『外れてよかった』というのが本音」と漏らした。また、上尾市の無職男性(66)は「選ばれたら出る予定だった」としながらも、「私生活に影響が出てかなり負担になったと思う」と、少しホッとした表情を見せた。
木嶋被告の起訴内容には3件の殺人事件が含まれているため、死刑求刑が想定されることを負担に感じる候補者もいた。久喜市の主婦(47)は「裁判が長いことよりも、極刑選択の可能性があるのが重荷に感じた。協力したいが、選ばれなくてよかったという気持ちが大きい」と振り返った。
木嶋被告の知人男性3人が相次いで不可解な死を遂げ注目を集めた事件だけに、参加したいと考える候補者も。川口市の無職男性(65)は「日程を知らされ、木嶋被告の事件だとわかった。注目裁判だけに、参加したかった」と話した。
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