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事件
【連続不審死初公判】異例づくめ 裁判員「週4」 証人尋問63人
●裁判官でも困難
木嶋被告が起訴されている3件の殺人については、被告と犯行とを直接的に結びつける証拠はない。検察側は、被告が結婚サイトを通じて複数の男性と交際し、多額の金銭を得ていた▽睡眠薬を入手していた▽練炭やコンロを購入していた-など複数の状況証拠を提出。「犯行は木嶋被告以外にあり得ない」と立証する方針だ。しかし、状況証拠をどう評価するかはプロの裁判官でも難しく、裁判員は難しい判断を迫られる。
また、木嶋被告は殺人に関して無罪を主張。弁護側は関係者の供述調書の多くを不同意としたため、証人尋問では延べ63人の証人が出廷する。裁判員はこうした証人たちの尋問もこなさなけばならない。
●なぜか「着替え」
木嶋被告はこの日午前10時過ぎ、青色のカーディガンとベージュ色のスカート姿で被告人席についた。短めの黒髪で、かつて自分のブログでつづった豪華な暮らしぶりを感じとることはできなかったが、やつれた様子はなかった。
罪状認否で、木嶋被告は大半の起訴事実をはっきりした声で否認。一部の詐欺については現金を受け取ったことは認めたが、「(被害男性との)結婚を真剣に考えていました。その点は嘘ではありません」と明確に述べた。
しかし、午後の公判では白のカットソー、紺のジャケットという姿に着替え、服装を一変した。さらに、口元には薄くリップグロスが塗られていた。公判の途中で着替えをするのは女性被告でも珍しく、変貌ぶりに驚いた様子の傍聴人もいた。
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