2011-09-25 00:00:00
フィルム・ノワールのようなシルエットダンス
テーマ:日曜 『日曜絵術館』 絵の向こう側にある思いを読み解く
『日曜絵術館』
本日の1枚は
『フィルム・ノワールに恋して』
踊る男女のシルエット。
華麗に曲がりくねったその道は
二人のダンスの軌跡。
ふと男の手に目を見やれば
なにやら少し浮いているようで。
腰に手を当てている様でもあり、
はたまた「ポケットから何かを取り出している雰囲気でもあります。
「フィルム・ノワールは1940年代から1950年代にかけて作られた
厭世的なアメリカ犯罪映画ですが、
中でも光と闇のコントラストによる手法が印象的です。
その黒い陰になる部分のみを切り取って、
映画のフィルムに見立てて
男女のロマンティックなダンスにもって来ました。
ただしそれはフィルム・ノワールの性質上、
結ばれない男女の愛になるのですが。。
ポケットに手をやっているようにも見えるのは、
中にタバコを入れているのかも知れませんし、
拳銃に手を伸ばしているのかも知れませんね」
フィルム・ノワールは常に非直線的です。
男女の愛の軌跡はこれから訪れる
破綻の道のりなのか。
本日の1枚
『フィルム・ノワールに恋して』
2011年/油彩画/F3サイズスケッチブック
アクリル絵の具による下地絵
制作時間;1h.
油彩画
制作時間;20min.