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2012年1月13日1時30分

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福井・大飯原発で偽装請負容疑 3人逮捕、暴力団関与か

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図:大飯原発での偽装請負の構図拡大大飯原発での偽装請負の構図

 関西電力大飯原子力発電所(福井県おおい町)で、実態は派遣労働なのに請負契約を装う「偽装請負」があったとして福岡、福井両県警は12日、太平電業福井地区営業所長一瀬秀夫容疑者(58)=福井県敦賀市=ら3人を職業安定法違反の疑いで逮捕し、発表した。3人は容疑を認めているという。北九州市に拠点を置く指定暴力団工藤会が関与した疑いがあるとみて、解明を進める。

 ほかに逮捕されたのは高田機工社長富田好(59)=京都府舞鶴市=、元総進工業取締役池上加奈枝(36)=北九州市若松区=の両容疑者。池上容疑者の夫は工藤会系組長で、福岡県警は12日、夫の組事務所など数カ所を家宅捜索した。福岡県警によると、原発作業での偽装請負が刑事事件として立件されるのは初めて。

 3人は太平電業、高田機工、総進工業の3社が建設請負契約を結んだように装ったうえで、2010年3〜9月の約130日間、総進工業の30代の男性社員を高田機工を経由させて太平電業に派遣し、同社の指揮下で大飯原発の配管の交換や補修に従事させた疑いがある。一瀬容疑者は当時、太平電業大飯事業所長だった。職業安定法は、業務を請け負った業者の従業員を発注側の指揮命令下で働かせることを禁じている。

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