01/13 19:26 更新
原発が暴力団の資金源になっていた疑いがあります。福井県にある大飯原子力発電所の改修工事で作業員を違法に派遣したとして、北九州市の指定暴力団工藤会の関係会社の社長ら3人が逮捕されました。警察は13日、関係先を家宅捜索をし実態の解明を進めています。逮捕されたのは、北九州市の建設会社「ドリーム」の社長で工藤会系組長の妻、池上加奈枝容疑者(36)と、作業員の受け入れ先となった電気設備会社「太平電業」の営業所長など3人です。県警によりますと、池上容疑者らは大飯原発の改修工事で、実態は「派遣労働」であるのに「請負契約」を結んだように偽装し、男性作業員に違法な労働をさせていた疑いがもたれています。3人はいずれも容疑を認めていて、13日午後、身柄を検察に送られました。この事件で県警は、池上容疑者の会社から指定暴力団工藤会に資金が流れていた疑いがあると見て、実態の解明を進めています。また、違法な派遣労働を受けていた「太平電業」では2006年、北九州市小倉北区にある九州支店が、何者かに発砲される事件が起きています。違法な派遣労働は、この直後の2007年から始まっていることから、県警は今回の事件との関連を調べています。