台湾総統選挙 14日に投票
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台湾総統選挙 14日に投票

1月14日 4時18分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

4年に一度行われる台湾の総統選挙の投票が、14日、行われます。最大の争点は、中国との距離の取り方で、関係改善を通して、経済成長につなげてきた実績を強調する国民党の馬英九候補が再選されるのか、中国に経済面で依存しすぎると主権が脅かされると主張する最大野党、民進党の蔡英文候補が政権交代を果たすのか、有権者の選択が注目されます。

台湾の総統選挙には、国民党の現職の馬英九総統、最大野党、民進党の蔡英文主席、野党、親民党の宋楚瑜主席の3人が立候補しています。最大の争点は、中国との距離の取り方で、地元メディアの世論調査で、馬英九候補と蔡英文候補の2人の支持率が高く、その差は数%の接戦となっています。馬英九候補は、台湾は歴史的に中国の一部だという「1つの中国」の考え方を基に中国との関係を改善し、経済成長につなげてきたとして、その実績を強調しています。13日夜は、台北の総統府前で集会を開き、「経験がある国民党に引き続き政権を担当させてほしい」と述べ、再選への支持を求めました。一方、4年ぶりの政権交代と初の女性総統を目指す蔡英文候補は「1つの中国」の考え方を否定する立場で、中国に経済面で依存しすぎると、台湾の主権が脅かされるとして、中国との交流は、党派を超えた議論を通して、新しい枠組みを作り直すべきだと主張しています。蔡候補は、13日夜、有権者が最も多い新北市で集会を開き「無能で失敗した政権から能力のある新しい政権に変えよう」と訴えました。台湾の総統選挙の投票は日本時間の14日午前9時から午後5時まで行われたあと、即日開票され、夜には大勢が判明する見通しです。