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2012年01月13日
だて眼鏡が渋谷でブーム ギャルが発信、支持拡大
東京の渋谷や原宿で、だて眼鏡をかけた若い女性が増加中だ。ブームの火付け役は20歳前後の〝ギャル〟たち。イメージチェンジを楽しむ小道具として、お姉さん世代に支持が広がっている。
ギャルファッションの聖地SHIBUYA109が、講談社と組んで発刊したムック「SHIBUYA109BOOK」。最新号は、レンズのない黒ぶち眼鏡の人気モデルが表紙に登場。付録も“ダテメ”で、誌面には「メガネは最重要小物だよ」の文字が。
「小顔に見える大きな黒ぶちが鉄板のトレンド」と言うのは、109の老舗ギャルブランド「セシルマクビー」の後藤祐貴子さん(=写真)。付けまつげ、マスカラで“盛った”目元を見せるため、レンズは外すのが定番という。
背景には“エロかわいさ”を競うセクシー路線の変質がある。近年は原宿の個性派カジュアルと融合。「一つ外す」コーディネート“ちょいダサ”が流行し、だて眼鏡が必需品となった。「ゆるい雰囲気のニットに男物の眼鏡を合わせるのも、今っぽい」と後藤さん。
「ギャルに限らず、20代を中心とした女性の反響がすごい。男性主導の眼鏡業界では珍しい」と話すのは、原宿に本部を置く眼鏡チェーン「Zoff」の福原恵子さん。でも今年開設したオンライン店が盛況で、通常約5千円の商品を約3千円で販売する期間限定の「ダテメガネ割引」が奏功。一時は、だて眼鏡が受注の7割を超えた。
新作フレーム「ハバナ・ブラック」(=写真)は、服装や髪色を選ばない黒、べっ甲柄で全32種を構成。レンズの天地幅が広い売れ筋をそろえ「ファッション感度の高い方に喜んでいただけるはず」と福原さんは期待する。