政治・社会 

岩手、宮城が職員募集 プーの若者よ被災地へ行け- ゲンダイネット(2012年1月14日10時00分)

  震災からちょうど10カ月。復興には程遠い状況だが、各自治体が頭を悩ませるのが人材不足だ。復興には人手がいるのに、若者を中心に働き手の被災地離れが深刻になりつつあるのだ。

  被災地である岩手県は、初めて全国に向けて任期付き職員採用を緊急募集した。

  職種は一般事務(20人程度)と災害復旧業務などを担う総合土木(40人程度・資格保有者など)。任期3年の正職員で今年4月1日に採用予定だ。初任給は経歴などに応じ個別に決まる。年2回のボーナスに、住宅手当などもある。予定勤務先は、沿岸地区の出先機関または本庁だ。

 「現在のところ会社リタイア組や40~50代を中心に応募いただいています。年齢に上限はありません」(岩手県人事委員会事務局)

  住む場所は県の担当者で斡旋してくれ、民間アパートを借りる場合は2万7000円を上限に支援がある。引っ越しもサポートしてくれるというから至れり尽くせり。

  宮城県も専門家を募集中だ。採用期間は、今年5月1日から平成27年3月31日。沿岸部市町を管轄する土木事務所、本庁等に勤務し、道路、海岸、漁港等の復旧工事を担う。資格や経験のある専門家を求めている。

  応募は岩手県が13日、宮城県は18日まで。仕事がない若者は急いで決めた方がいい。

 (日刊ゲンダイ2012年1月11日掲載)



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