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事件
日弁連顧問に杉浦氏 元法相、死刑執行せず
2012.1.14 08:53
日弁連が死刑廃止に向けた議論の場として新設した「死刑廃止検討委員会」の顧問に、自民党政権で法相を務めた杉浦正健元衆院議員(77)が14日までに就任した。杉浦氏は在任中、「信条」などを理由に一度も死刑執行を命じなかった自民党政権としては異例の法相。日弁連は死刑廃止を政府や国会など各界に働き掛ける上で、死刑存置派の議員が多い自民党や法務省などへの影響力に期待している。
死刑廃止委はこのほか、委員長に元日弁連副会長の加毛修弁護士、副委員長には、山口県光市の母子殺害事件で殺人罪などに問われた元少年の弁護に当たった足立修一弁護士ら8人を選出した。杉浦氏は弁護士出身。2005年10月の法相就任時、宗教観などを理由に死刑の執行命令に「サインしない」と明言。発言はすぐに撤回したが、06年9月までの在任中執行を命じなかった。09年に衆院愛知12区で落選し政界を引退した。
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