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政治
「素人の次は素人」 沖縄は普天間の「本気度」疑う
軍備増強路線を進める中国への対応が焦点となるなかで真紀子氏は親中派として知られる。長年の間“婦唱夫随”が続いた田中夫妻だけに、外務省幹部は「真紀子氏に振り回されたうちの役所の二の舞いにならなければいいが」と漏らした。
改造にあたり防衛省内では北沢俊美元防衛相の復帰を求める声が多かった。一川氏の素人答弁に省幹部は嫌気がさしており、何より安定感を求めたからだ。
ましてや通常国会では普天間問題のみならず、次期主力戦闘機(FX)や南スーダン国連平和維持活動(PKO)派遣、武器輸出三原則緩和などでいつにも増して難しい答弁を求められる。防衛省幹部は「やっと素人がいなくなったのにまた素人か…」と田中氏の答弁能力を不安視する。
政府は普天間飛行場の代替施設を名護市辺野古に建設することに向け、6月にも沖縄県に海面の埋め立て申請を行う。海兵隊のグアム移転経費の復活も左右するだけに、普天間軽視とも取れる田中氏の任命は米側の不信感を高めかねない。
「防衛相が沖縄側と信頼関係を築けなければ万策尽きる」(政府高官)との危機感が首相にはあまりに乏しい。(半沢尚久)
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