政治「素人の次は素人」 沖縄は普天間の「本気度」疑う +(1/2ページ)(2012.1.13 23:41

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「素人の次は素人」 沖縄は普天間の「本気度」疑う 

2012.1.13 23:41 (1/2ページ)野田内閣
会見する田中直紀・防衛相=13日午後、首相官邸(古厩正樹撮影)

会見する田中直紀・防衛相=13日午後、首相官邸(古厩正樹撮影)

 田中直紀氏の防衛相就任には驚きと困惑の声が広がっている。安全保障に「素人」だった一川保夫氏の後任には精通した人材が起用されるとみられていたからだ。懸案の米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題のかじ取りを任せるには適材とはいえず、沖縄県では野田佳彦首相の「本気度」を疑問視している。

 「経験を生かし全力で取り組む」。田中氏は抱負を語ったが、経験といっても自民党時代に外務政務次官、民主党に移ってからは参院外交防衛委員長を務めた程度だ。議員会館の自室の書棚には『田中角栄の真実』『文章力をつける!』などが並ぶが、外交・安全保障に関する書籍はほとんど見当たらない。

 記者会見では2年前に普天間飛行場を視察したとも強調したが、沖縄県の仲井真弘多(ひろかず)知事は「田中真紀子元外相の旦那さん?」と皮肉り、沖縄問題への熱意をいぶかる。対照的に田中氏は「知事の主張を評価している」と持ち上げたつもりだが、一昨年に仲井真氏が「県内移設反対」に転じたことは把握していないことを露呈した。

 自民党の石原伸晃幹事長は「沖縄県の理解を得るのにまた素人で大丈夫なのか」と、首相の任命責任追及を見据える。

(次ページ)蘇る真紀子氏の悪夢「外務省の二の舞に…」

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