2011-02-23 18:35:26

大粒の涙~父の支え~

テーマ:*父のこと母のこと

需要は変わらないのに

美容室の数だけがどんどん増加する


1つの店舗が抱えられる

お客さまの数が薄まっていく







街を歩けば 右にも左にも美容室

父もまた そんな美容室の激戦区にお店を構えています


2~3年前から

スタッフへの給料を遅延することが多くなりました


もちろん 家に生活費

(家賃と国民健康保険料を除く残りの生活費)

が入ることはほとんどなくなりました


母は 自分のパート代と

わたしが毎月家に入れていた5万円で


1ヶ月のやりくり 

そして 祖母(父の母親)への仕送りをしていました




わたしは 気持ちの面でもお金の面でも

少しでも父と母の力になりたくて


社会人になってからも あえて親元を離れず

毎月家に入れていた5万円の他に


もしもの時に備えて

(父と母の生命保険は

借金返済のためほとんど解約していたので)


月々8万円の貯金をしていました




以前 転職活動をしていたときのこと


面接を受けに行った ある会社の社長さんが

鼻で笑って言いました







早く親元離れて 自立したら?








悔しさが こみ上げました


でも不思議と悲しい気持ちにはなりませんでした


誰に何を言われても『父と母を助けたい』

その気持ちの方が ずっと強くわたしの中に存在していたから





そんな状態が続き 

スタッフは次々と 父の店を辞めていきました


辞めていった方々には

それぞれの生活があるのに

本当に申し訳なかったと思っています


でも そんな状況にもかかわらず

父と一緒に 頑張ってくれているスタッフや

ずっと 父のお店に来てくださっているお客様もいて


そういう人たちの存在が

父を支えているのだと思いました





また 父には

父の経営をなんとか立て直そうと

尽力してくれる仲間がいました


とても力のある方々で この方々の立場を説明してしまうと

  本人を特定できる可能性が高いので詳しく書けません

  話しの内容がわかりずらくなってしまうかもしれませんが

  ご了承ください



彼らは 父の腕を買って

いくつかの美容専門学校で

父を特別講師として迎え入れる段取りを組んでくれたり


特別枠の授業

(受講を希望する生徒が 学校の授業料とは別に

講習料を支払って受ける授業のこと)

について 1年がかりで学校との交渉を進めてくれたり


本当に 父のために力を尽くしてくれていました




講習への受講希望者は 年々数を増し

昨年は 講習期間3ヶ月で*00万円の収入を得ることができました

(受講料を全額父が受け取ることのできるシステム)


学校の講習は 父のお店の定休日に行なわれていたので

その期間 父が休みを取れたのはひと月に1~2回でしたが


そうして働いてくれた父と仲間のおかげで

講習で得た収入を経営にあて

なんとかここまで乗り切ることができました






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