路線バス
半田市の路線バスの概要
半田市では、路線バスが9路線11系統運行されています。(平成22年2月1日現在/全てバス事業者による運行) このうち、5路線(有脇線、上池線、亀崎線、花園線、鴉根線)に対しては市が補助金(運行経費の不足分)を出して、路線を維持しています。また、半田市と他の市町を結ぶ広域路線の常滑線は地方バス路線補助制度(国及び愛知県の補助制度)により、一部補助金が支出され、路線が維持されています。
車両が大きいともったいないのでは
「乗る人が少ないのに、車両が大きくてもったいない。マイクロバスなど車両を小さくして、コストダウンをはかるべきだ」といった批判をしばしば住民の方から受けます。しかし、バス運行に係る経費のうち、約7割が人件費(運転手の賃金)となっているため、車両の大きさによる経費の増減は、思ったほど大きくありません。たくさんの車両を抱えるバス事業者からすると、若干のコスト増でも「大は小を兼ねる」(路線の中には学生の通学にあたる車両などもあり、車両を連ねて運行するような路線もあります)で、車両を小型化すると全体の車両運用から、かえって非効率という場合があります。
バスをはじめとした移動手段の確保のために
路線バスの利用者は、年々減少し、一途をたどっています。これまで、「利用者が減る⇒運賃が上がる⇒利用者が減る⇒運賃が上がる」といった悪循環を続け、路線バスは現在の状況に至っています。
近年、廃止代替や新たな移送手段として、巡回バスや、100円バスなどコミュニティバスを運行する事例が増えています。しかし、多くの自治体では利用者の伸び悩みや収支の改善に苦慮しています。不採算な路線等の事業主体が、バス事業者から自治体に変わるだけでは、問題の根本的な解決にはなりません。
とりわけ「バス路線をはじめとした移動手段を確保するのに、行政がどこまで負担する必要があるか」ということについては議論しなければなりません。事業者、利用者、行政、地域住民が負担と役割を明確に意識、分担する必要があります。
移動手段に対する需要と今後の見通し
移動手段に対する需要は、バスなどの大量移送から、ドアツードア(戸口から戸口)の個別の移送サービスへ変化する傾向にあります。
とりわけ、平成12年の介護保険制度施行を前後して、そうした移動手段への需要は高まり続けており、半田市でも、要介護の高齢者や重度障害者の方に対するタクシー料金の助成をしています。その他にも、自ら移動が困難な方たちに対する移送サービスとして社会福祉協議会やNPOの中に送迎を行っている団体があります。
今後、バスなどの大量移送サービスはますます経営状況が厳しくなることが予想されます。半田市では路線バスに対する補助金を昨年度は2,700万円ほど支出しました。
関係機関へのリンク
知多乗合株式会社(知多バス)(外部ページが別窓で開きます)
中部運輸局(外部ページが別窓で開きます)
中部国際空港へバスが運行されています。
半田市から、名鉄知多半田駅を起点として空港へバスが運行されるほか、三河方面(安城)から空港へ運行するバスも半田市内を経由しており、乗降することができます。
運行経路の詳細等は、こちらをご覧ください。⇒知多乗合株式会社(知多バス)(外部ページが別窓で開きます)
平成21年度版「バスレッドデータ路線図」が作成されました。
愛知県交通対策課では県内の一部地区において税金で支えられている民間バス路線・コミバスを図面で表示した「バスレッドデータ路線図」を作成しています。⇒愛知県交通対策課(外部ページが別窓で開きます)
担当課情報
- 問合せ先:企画課
- TEL:0569-84-0605 /FAX:0569-23-6061
- ご質問、ご提言はこちらからお寄せください。
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