宇宙航空研究開発機構（ＪＡＸＡ）は13日、職員のノートパソコン１台がコンピューターウイルスに感染し、外部に情報が流出したと発表した。日本の無人宇宙輸送機「ＨＴＶ（愛称・こうのとり）」の設計に関するデータなどが漏洩した可能性があるという。
ウイルスに感染していたのは、ＨＴＶの運用に携わる技術者のパソコン。パソコンにはＨＴＶの設計や運用に関するデータ、取引先などを含む約１千件のメールアドレス、ＪＡＸＡのシステムにログインするための情報などが入っていた。
昨年７月６日から同８月11日の間に、ウイルスが何らかの情報を外部へ送信した形跡が残っていた。８月11日に異常がわかりパソコンの使用を中止したが、詳しい解析に時間がかかり、被害が判明したのは今年１月６日だったという。
ＨＴＶは国際宇宙ステーション（ＩＳＳ）に飛行士の食料や実験機器を運ぶ大型の無人輸送機。これまでに2009年と11年の２回打ち上げた。12年度に３号機の打ち上げを予定している。
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