01/13 00:35 更新
九州電力は12日臨時の取締役会を開き、“やらせメール”問題の責任を取る形で真部社長と松尾会長が辞任し、後任にそれぞれ瓜生副社長と貫副社長を充てる人事を決定しました。新社長に就任するのは、1975年入社の技術部門出身で、現在火力発電本部長を務める瓜生道明副社長です。新しい会長には、1968年入社の貫正義副社長が就任します。真部社長は代表権のない取締役へ、松尾会長は相談役へとそれぞれ3月いっぱいで退くことになります。社長と会長が同時に辞任するのは、会社設立以来初めてです。九州電力の真部社長は会見で「けじめがついたというより、原子力に対する信頼回復、当社に対する信頼回復、この点についてのスタートを切る」と話しました。辞任決定は“やらせメール”問題の責任をとり、原発の再稼働に向け失墜した信頼回復の道筋をつける狙いと見られています。