政治

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陸山会事件:小沢元代表公判、石川議員再聴取後の「捜査報告書」採用へ

 政治資金規正法違反で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)の弁護側と検察官役の指定弁護士、東京地裁(大善文男裁判長)は13日、非公開の協議を行った。地裁が、元秘書で衆院議員、石川知裕被告(38)の再聴取後に作られた捜査報告書を証拠採用する見通しとなった。

 捜査報告書には、再聴取で石川議員が元代表の関与を認めた理由を述べたとされる部分があるが、そうしたやりとりはなかったことが取り調べと再聴取を担当した検事の証人尋問で判明。検察審査会はこの供述を重視して元代表を起訴すべきだと2度目の議決をしていることから、弁護側は「虚偽を根拠にした議決は無効」として公訴棄却を求めている。

 一方、別の元秘書を取り調べた前田恒彦・元検事が公判で「建設業者の事情聴取のメモが多数あるのに、検察審に提供されなかった」と証言。地裁は、東京地検が検察審に提供した資料のリスト▽業者の聴取内容を記したメモの存否--を同地検に照会することも決めた。【和田武士】

毎日新聞 2012年1月13日 東京夕刊

 

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