NSMemo
2009.12.11
検索避けしている人と上手く付き合うためのたった一つの知識といくつかの方法
いわゆるライフハック記事です。
タイトルにある「検索避け」って何よ、と言う方は↓記事の冒頭で触れているので、参考にどうぞ。
NSMemo::検索避けの話・検索結果一覧からウェブサイトを消してもらうには?
今回は、以前書いたこの記事に対しての捕捉、というよりは、「検索避けしたい人がすること」と同じ線上の両端にある「その人と付き合いたい人が備えておいて欲しいこと」についてまとめました。
まずは知識
現実に外部からリンクされると検索結果に表示される場合があります。つまり「リンクされることによって検索避けの効果がなくなる」ことを、その是非を問わず、検索避けに思うところある人全てに知っていただきたい。
主要な検索エンジン(Google、Yahoo!)が「robots.txt」を無視する場合がある、と公式アナウンスされています(以下仕様は2009年12月現在のもの)
(略)たいていの場合は、ブロックページに多くのリンクが張られている場合です。
リンクが張られているということは、参照する(検索する)ユーザーが多いと考えられます。
Googleとしては、ユーザーが求めている情報を返すことが最重要です。
robots.txtでブロックされているとはいえ、そのページがもっとも関連性が高いとリンクによって判断できるのなら、結果として提示したいのです。そこで、妥協案としてページはクロールしない代わりに、URLだけを見せるようにしました。
URLは、ページの中身を見なくてもリンクによって分かりますよね。
発言を引用されているマット・カッツさんは、正真正銘Google検索の中の(偉い)人。SEO業者はだいたい彼の言いなりです。スパム業者は彼の敵です。
注意
robots.txtで巡回が拒否されているウェブページでも、公開されているほかのウェブページからリンクされていると、URLのみが検索結果に表示されることがあります(URLやドメイン名を検索キーワードにして検索した場合)。YSTは、このようなウェブページは「thin document」としてURL情報のみ登録し、ウェブページの内容はインデックスに登録していません。
実際にどのように表示されるか気になる方は、引用元である「robots.txtでブロックしたページが検索結果に出るのはなぜ? | 海外SEO情報ブログ・メルマガ」にある画像でご確認ください。こちらはGoogleの表示例ですがYAHOO!もほぼ同様の表示になります。
「第三者の手によって検索避けの意味を崩されるケースが実際にあり、それはリンクすることによって引き起こされる」という知識のご紹介でした。
(起きてしまった後の対処法はNSMemo::検索避けの話・検索結果一覧からウェブサイトを消してもらうには?と同様の方法で一覧から削除できます。それが済んだらmetaタグでNOINDEXつけるのマジオススメ)
繰り返しますが、この記事は「検索避けしたい人と交流しようとする人」へ向けたものです。
ここからは「交流の仕方について」という、全方向に押し付けがましいことを述べております。人と人との交流は千差万別。しかし千も万もあるのだからこそ、葛藤や衝突もあるのでしょう。出来うることならば、押し付けがましさの代償に、その葛藤や衝突を解消するための一助となればよいと願っております。
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そして方法
実際に本腰を入れてウェブサイト運営に乗り出してみると、リンクする」という行為は「ウェブサイトとの付き合い方」である、と気付く人も多いのではないでしょうか。
良いコンテンツを発見したときに「これいいよ!」と他の誰かに伝えたくなって相手のウェブサイトにリンクしたくなったり、また関係者や協力者の紹介と謝辞を兼ねてリンクページを作成するケースもあるでしょう。
けれど前述の知識を踏まえると、リンクしたい先が「検索除けしているウェブサイト」であったとき、「それでは相手のウェブサイトにリンクしてはいけないのか?」と思い当たるのではないでしょうか。その葛藤解消のために、いくつかご提案させていただきます。
その1。リンクしない。
相手が検索避けをしているところに、わざわざそれを無効化おそれののある行為などしなければ良いのです。「したいから悩んでいるのにするな」と書くと身も蓋もありませんが、けれど最初から「リンクしない」という選択を排除するのは得策ではありません。
相手の方に立ってみると、専門技術の一つであるrobots.txtを置き、metaタグで宣言し、リンクポリシーを書いている以上、その人は自ら知識を集め、なんらかの検討を行った上に生じた固い運営方針を持っているはずです。この場合は「検索結果にページを表示させない」という運営方針ですね。
一方「リンクしたい」と思ったあなたは「紹介したい・他の人にも知ってもらいたい」と考えているのではないでしょうか。決してウェブサイトおよびその管理人に悪意があってそれを行うのではないと思います。しかし、そこに意図はなくとも相手の運営方針を侵す行為は、ともすれば「悪意」と取られかねません。まずはそのことを頭において欲しいと思います。
具体的な手段としては、「リンクページを作るときは検索避けしているウェブサイトは対象から外す」「検索避けしているウェブサイトは紹介しない」というのが手っ取り早いですね。
検索避けしているウェブサイトはたいてい運営方針に対する意識が高いので、どこかに「検索避けしています」と宣言しているでしょう。同時に、リンクポリシーを規定しているケースが多いです。よくよくご確認ください。
その2。自分のウェブサイトも検索避けを施した上でリンクする。
これは、「それでもリンクしたい」「紹介したい」と、あなたが判断した場合に取れる方法の一つ。
専門的な話になりますが「metaタグのNOINDEX,NOFOLLOW,NOARCVIVE」や「robots.txt」による検索避けとは、ネット上にあるウェブページの情報を収集するべくうろついている「クロールロボットを拒否する」「収集された情報の扱いを指示する」ための宣言です。
ロボットがページを閲覧し、検証し、情報を持ち帰っています。そもそも彼らに「とあるページ」の情報を与えなければ、検索エンジンは「とあるページ」を一覧化できません。また主要検索エンジンは「検索結果に表示されることを拒否する人」への対策として「metaタグのNOINDEX(収集した情報を一覧に表示しない),NOFOLLOW(リンク先をたどらない),NOARCVIVE(キャッシュを保存しない)」の遵守を宣言しています。
先ほどは「リンクすることによって検索避けが崩される」としましたが、例外として、同じく検索避けしているサイトにはクロールロボットが入り込む隙がないので「検索避けを施しているウェブサイト同士がリンクすること」は、「検索避けしたい」という運営方針上は問題ないと考えられます。
その3。自分は検索避けしたくないがリンクはしたい、というケースの考え方。
リンクしないのが一番で、次点が自らも検索除けを施した上でのリンクです。検索避けを施すにはある一つのウェブサイトが施策すればよいということではなく、それらにかかわる状況含めて閉鎖的な状況になる、とはご想像いただけたでしょうか。
これは何が悪いということでもなく、検索エンジン自体の仕様が大きくかかわっています。けれど忘れないでほしいのは、「検索避けの仕様」が結果として閉鎖的になるだけで、それを「施している人が閉鎖的である」とはつながりません。
「自分のポリシーは『検索避けしない』ことだ。それを曲げたくはない」しかし「そんな自分のところからリンクをすれば、それは相手の『検索避けしたい』ポリシーを侵してしまう」 これは両者の運営方針の衝突です。それ以外の要素が入り込む必要はないと私は考えています。同時に、片方が悪い方針で片方が良い方針である、という指標もないと考えます。
どうしても諦めきれない、でもその方法が思いつかない。そんなときは誰かに相談してみることを薦めます。これまでは技術的な話ばかりでしたが、ここはいったんそんなことは忘れて、最初の「紹介したい」という交流について考えてみてはどうでしょうか。
一方「リンクしたい」と思ったあなたは「紹介したい・他の人にも知ってもらいたい」と考えているのではないでしょうか。決してウェブサイトおよびその管理人に悪意があってそれを行うのではないと思います。しかし、そこに意図はなくとも相手の運営方針を侵す行為は、ともすれば「悪意」と取られかねません。まずはそのことを頭において欲しいと思います。
紹介したい気持ちと、その障害について述べたテキストを繰り返します。
ここで私からの提案は「この行為は悪意と取られかねない」のならば「悪意あっての行為ではない」と相手に伝えれば良い、ということです。相談する誰かとはリンクしたいウェブサイトの管理人その人です。
適切な連絡先を確認し、挨拶を述べ、こちらの目的と使用範囲を提示し、運営方針の例外適用を検討してもらえるようお願いしてみる、というのはどうでしょうか。もちろんこの連絡の目的は「悪意ではない」ことの進言なのですから、誠意ある態度と節度ある行動が前提です。
サジ加減として、個人の趣味で運営されているウェブサイト同士であるなら、あまり固くならない方がいいんでないかなーと思います。さらに「悪意はないが、リンクしたいのです」以外で、よくある接触要因である「営利目的ではないこと(相互リンクを見越した提案ではない、も含む)」もさらーっと述べるといいですね。
(「リンク行為が交流手段」であると見えるように、「相互リンクとは、『相互』という交換条件で、自分のところへ通じる道をつけてくれという提示である」という視点も、ウェブサイト運営しているとなんとなく身につく考えです)
(ちなみに「リンクは自由にしてください。連絡は必要ありません」と宣言されているところもよく見かけると思いますが、これは「連絡されても(主に処理が大変なので)困る」という運営方針が大部分でしょうから、「連絡したら苦笑されてしまった」というケースもあると思います。くれぐれも相手の運営方針にはご注意ください)
(一方で「検索除けしています(そしてリンクページもなかったりする) 連絡不要(むしろ連絡先が見当たらない)」は閲覧以外の接触を完全拒否する場合の構えです。これはあなたが悪いのではなく、また検索避け以外の要因が、運営方針に絡んでいる場合が多いと予想されます)
(パッと見て「運営方針がややこしいな」と感じたら、あなたにとって相手の管理人さんの心象や背景はかなり難しいと予想されます)
繰り返しますが、これは「悪意ではない」と進言する行為の提案です。自戒も込めて、くれぐれも自らの態度と相手の背景を見ることを忘れないようにしたいものです。
終わりに
単純なナビゲーションが目的ではない「リンク行為」には、「交流」が多分に含まれているのではないでしょうか。誰かに紹介したり、知りたいと思ってクリックしたり、そして感想を言い合ったりと、そんな未来を想定して「リンクする」ことが多いのではないかと思います。そこにはリンク先のコンテンツや作成者、管理者に対するなんらかの感慨があるはずです。
まずは「なんのために交流したかったのか」ということを常に念頭において欲しいと、個人的には思います。今回の話は全て「悪意ない交流」を前提としています。「最初は悪意がなかったのに、気がついたら悪意が存在していた」というのは悲しいものです。
また「リンクを置くことができる」ということは、あなたは既に何らかの表現者であることが予想されます。その場所が自分のウェブサイトであれ、掲示板であれ、ブログであれ、SNSであれ、匿名であれ、実名であれ、あなたが「リンクという行為で、何かを表現し伝えようとした人」であることは変わりありません。「表現すること」は「誰かを傷つける」「誰かに傷つけられる」と切り離せない、まずはその覚悟を持ちましょう、とは以前の記事にも書いたことです。
検索避けに焦点を絞れば、検索避けは検索結果に表示されないという効果が確かにあります。そして、「リンクする」という行為によって、その検索避けが無効化することもありえます。自らがとった行動で相手の運営方針に障害を与える可能性は、実際にあるのです。
本当に悪意ない人には酷な話かもしれません。けれど傷つけようとする意図がないからといって、「傷つけている」「傷つけようとしている行為とみられる」ことも決して皆無ではなく、また人との交流にもそれは少なからず作用しています。
もしあなたが「検索避けには意味がない」と感じたのならば、検索避けを行う理由に矛盾があるのです。検索避けの効能の是非とは別問題ではないでしょうか。そこで「検索避け(の効能)に効果はない」「検索避け(の効能)自体に意味がない」という理屈を連ねても、「だから検索避けしているウェブサイトにはリンクしてよいのだ」につながりかねません。
裏返して、そうやって正当化しようとする背景には「(自分がとった行為によって)お前が傷つくのはおかしい」という言説が背景に潜んでいるように思います。それはやがて「よって(検索避けに配慮のない)リンクする」という、現実にある「検索避けという運営方針を脅かしうる行為」の奨励に容易につながりうる危険性も指摘しておきます。
また、検索避けの効果とその仕様を正しく知らないままに検索避けについての是非を下しても、運営上の問題が生じた際に「このウェブサイトが検索避けをしていること/しないことが悪いのだ」という一方的な言説を生み、多角的な検証を疎外し、時に問題の本質を隠しかねないのではないでしょうか。
「なぜそうであるのか」というその理由の周知、そして「ではどうすればよいのか」と考える人のために、この記事が少しでも助力になればと願っています。
以上「検索避けしている人と交流しようとする人たち」へおくるライフハック記事でした。
おまけ
方法その3の別解答として「NOFOLLOWの活用」があります。ページのmetaタグに記述すれば「そのページから先(aタグで指定された別のページ)にクロールロボットは行くな」と宣言できます。またaタグにつければ、そのaタグのリンクのみに同様の宣言が出来ます。
<a>タグに付ける属性値で、こんなふうに記述します。
<a href="http://www.suzukikenichi.com/" rel="nofollow">
こうすると、サーチエンジンは「nofollow」が付いたリンクを価値のないものとして無視します。
有効なリンクとみなさないんですね。
リンクページ自体に検索避けを行っていなくても「これしとけばOK」というウェブサイトはあるかもしれません(私が知る限りでは、検索避け界隈じゃあまりみない知識だよなーとか思ったり)
もちろんリンクページ自体がインデックスされる可能性があるので、「リンクページが検索一覧に出ている」という意味で「検索結果に出ている」と取る人は多いかも。なので、検索避けしたい人たちから忌避されてるのかもしれないなー。
metaタグ「NO~」の詳しい意味や使いどころについては以下を参考にどうぞ。
Meta robots noindex/nofollow/noarchiveタグの使い方 | 海外SEO情報ブログ・メルマガ
他にも「こういうライフハックあるよ~」というご指摘があれば、皆どんどん言うといいです。
「検索避けすることの是非については?」 まず「しなければならない」が現実にあります。これは「外部からの接触を断つ」という、本来はセキュリティ面としての意味合いとして使われている性質を利用したものです。運営方針としては、したい人はすればよくて、しない人はしないでもよいでしょう。けれど、したい人だけが全部抱える性質のものではないのです。
また「リンクの自由は?」という意見もあるでしょうが、個人的な見解は本文に書いたつもりです。ただ最近の検索エンジンのトレンドから、この分野で思うこともあるのでそれこそまた今度。
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コメント
何故このような記事を書かずにはいられない状況になったのか気になりました。
通りすがり | 2010/06/27 06:49 PM
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