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犬料理・猫料理、鯨を食べることは野蛮なことなのか?

最近、猫の糞尿に悩まされ、なんとか猫退治は出来ないものかと、猫について調べていると、猫料理なるものもあることが分かってきて、私に替わって、猫に天誅を加えてくれている人がいるようで、なんだか痛快な気分になっています。といっても、自分で猫を掴まえて、その皮を剥いで…ということをやりたいとは思わないのですが、文化の多様性について思いを馳せずに入られない感じです。

野良猫なのか、放し飼いの飼い猫なのか、猫の糞尿被害は甚大で、許し難いものですが、退治するのは本当に難しい感じです。罠を仕掛けると猫は簡単に引っかかるようですが、それを保健所に持って行くとなると、やはり、心理的な抵抗を感じてしまいます。猫を放し飼いにしたり、野良猫に餌付けをする人の中には、猫が自由に歩き回り、人の庭を荒らすことなどは当然のことで、それに腹を立てている人間の方が間違っていると確信している人がいることを知ると、やはり、野良猫を放置できないと思う感じです。

そんなことを考えていると、鯨を食べることは野蛮なことなのか?という問を思い出しました。鯨肉といえば、学校給食でよく食べた鯨カツが思い出されるので、今さら鯨肉を食べたいとは思わないのですが、捕鯨反対運動やら、フカのヒレは残酷だととか、イルカを殺すなとかいう運動を見るにつけ、そこはかとない違和感を感じてきました。

猫好きの人にとって……と言っても、猫料理・猫肉が好きという意味ではなくて、猫愛護の人にとって、猫を殺すことは許されざる蛮行なのでしょうが、猫料理を嗜んできた人にとっては、猫を食べることは、何でもないことであったり、誇るべき伝統文化である可能性もあります。猫料理が好きな人にとっても、猫を殺すことに気持ちの悪さを感じている人は多いかもしれませんが、それは牛豚でも同じことで、動物を殺すことは、多かれ少なかれ野蛮さを伴うものかもしれません。

犬料理については、昔から中国大陸・朝鮮半島で一般的であると聞いていましたが、中国でも、韓国でも、欧米の動物愛護運動の影響を受けてか、どちらも、オリンピックの開催にあわせるかのように、表向きは禁止されてしまったとかで、何やら考えさせられる思いです。

とは言え、上に政策あれば、下に対策あり! 犬料理は、伝統食として、そのともしびは消えていないそうですが、東アジア・東南アジアのみならず、かつてはフランスなどにおいても食用であったとか…。

犬好きの私(ペットとしての犬が好きという意味で、犬料理が好きという意味ではない!)としては、犬が殺されるのは忍びない思いがするのですが、犬を食べる文化を持つ人を野蛮だとは思いません。自分が犬を殺すことが出来るのかと問われれば私は犬を殺すことは出来ないし、牛豚を殺すこともできません。魚を絞めることさえできないのですが、刺身となっていれば、平気で食べることは出来てしまいます。ここに矛盾はないのかと問われれば、矛盾はあるとも言えるし、ないとも言えます。自分で手を下すことは出来ないのですが、その成果を頂くことは平気である……食に限らず、こういう場面は多々ありますが、冷酷な高利貸しのような取り立ては出来ないけれど、高利貸しにお金を貸す銀行預金は平気だし、自動車の部品を油まみれになって作ることは出来なくても、エアコンの効いたタクシーに乗ることは平気で出来ます。

牛豚を食べる時、その屠殺の瞬間を思い浮かべる必要などないのです! お米を食べる時、そのお米を作ったお百姓さんを思い浮かべろ、なんてことをいう道徳もありますが、そのものの起源をそんなに真剣に問う必要などないのです! 確かに、そのお米はお百姓さんが育てたものでありますが、そこまで遡ったとしても、そこに立ち止まる必要はなく、光合成や地球の起源、宇宙の起源にまで、思いを巡らせ、遡るべきなのです! 牛豚とて同様であり、鯨であれ、犬猫であれ、血にまみれた屠殺の瞬間に立ち止まる必要はなく、受精の瞬間、生命の誕生、宇宙の起源にまで遡れば、屠殺の瞬間が残酷であるとか、ないとか、そんなことは、小さな問題の一つに過ぎないことに気付きます。

鯨を食べること、犬猫を食べること、それらが伝統文化であることも、小さな問題であるかもしれませんが、それを野蛮であるからやめろと叫ぶことも、宇宙の営みからすれば小さな問題です。伝統文化を尊重すべきであると考えることと、野蛮だからやめろと叫ぶことは矛盾をはらみますが、どちらも、「べき」ということを保留して、自然のままにあるようにすれば、鯨を食べること、犬猫を食べることも、自然な営みであると言えるのかもしれません。


 → 犬料理・猫料理リンク集 レシピはこちら! 理論と実践!?




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