JR大阪駅北側の「うめきた事業」で、大阪市が計画する大学の研究拠点について、橋下市長らはきょう、計画を白紙・見直しする考えを示しました。
きょう開かれた府市統合本部の会合で、JR大阪駅北側の先行開発区域「うめきた」の事業についても議論されました。市はこの区域に大学を集めた研究施設を開設し、企業との共同研究などを促進する目的で、研究開発の支援など年間およそ6億円の事業を計画していました。しかし、大阪府・市特別顧問の堺屋太一氏は、「3年ぐらい前から20回ぐらい聞いたけど、どうも理解できない」と計画を疑問視。同じく特別顧問の古賀茂明氏も、「この手のプロジェクトは、日本中で星の数ほどある。ほとんどのところが低調になっている」と述べています。メンバーから、「事業の投資効果がわからない」などの声が相次ぎ、橋下市長は、「『わからん、ストンとこない』と言われた知事は880万人の代表ですから。これは重いですよ」と、計画を白紙に戻す考えを示しました。一方、リニア中央新幹線については松井知事が、「東京〜大阪間の開通にメドをつける」と述べ、「うめきた」に新駅を誘致する考えを示しました。
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