2007/07/13(金) 02:14
次世代を担うオオクワ界のヒーローは?
    by shimpei

どの世界でも、世代の交代はつきものです。

私も、いつの間にか年齢が半世紀を越えてしまいましたが、

この間、「こいつには(このヒトには?)勝てないな!!」と思ったヒトが

年下でも、やはり何人もいます。

自分の親父と息子の自慢をするわけではないのですが、

私は親父には勿論、息子にも「運・鈍・根」で勝てない気がします。

これは、持って生まれた宿命でしょうか?隔世遺伝でしょうか?

そして、オオクワガタの世界でも、

とうとう、私が「参った!!」と思う人物に出くわしてしまいました。

年齢は30台半ば。

通常は、採集と飼育とは両立しない!!と言われていますが、

彼は元々、オオクワガタ採集専門ではなく、普通種の採集専門でした。

多くの採集名人に共通な鋭い感性と根性は当然、併せ持っています。

そして、飼育では美しさに対する繊細な感性とこだわりが必須です。

彼は、この二つを併せ持つ、類稀な人物です。

今は、まだ頭角を現してはいませんが、

近い将来、きっと、皆さんの前に現れてくるでしょう。

もう、既に「美形オオクワガタ・コンテスト」では2回の入賞と、

1回の優勝を果たしています。

私と一緒に採集したワイルド♀から、優勝個体を独自に育て上げました。

今、その兄弟、従兄弟たちを手のひらに乗せて見ているのですが、

私を唸らせる素晴らしい個体群です。

何れ、この系統の超大型個体がベールを脱いだ時、

世の中のオオクワガタ・ファンは、感嘆の声をあげる事でしょう。

Gゴールド系統の飼育に於いても、彼の飼育センスは秀でています。

初年度に50mmオーバーの♀を育て上げ、

2年目の今年には早くも80mmオーバー(81mm)を羽化させました。

ここ数年コンテスト優勝の年も含めて私は彼とは距離を置いてきましたが、

そして、彼についてのコメントはこれまで一切、しませんでしたが、

来年以降、現在は無名(?)の彼は、突如として(?)

皆さんの前に頭角を現して出てくることでしょう。

そんな彼を見たい方は、7月22日(日)の横浜に来て下さい。

「KUWATA」フェスティバルで、オオクワガタとは全く無縁の、

クワガタの普通種の販売を某ショップで手伝っていることでしょう。

自分が、将来、国産オオクワガタの第一人者になることなど、

全く、思いもせず、考えていないかのように...。

私は、千葉県在住の某氏に出会ったことにより引退を撤回(?!)して

来年以降も、少なくとも数年間は従来の路線の集大成を図るため、

主にサイズを狙って、全力投球でオオクワガタ飼育に取り組む所存ですが、

確実に世代交代が近づいていることを、今はヒシヒシと感じつつあります。

次世代を担う第一人者である「Y君」が天下を取るとき、

私は、やはり、オオクワガタの世界は引退し、

京都の鴨川の四条大橋の上で、テキヤでムシを売っていることでしょう。

どれほど、Y君の系統のオオクワガタ(Y.G.)の形状が素晴らしいかは、

近々、オークション画面で紹介させていただきます。

勿論、私とY君との間の、二人の大切な財産です。



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