ロシアの火星探査機が、地球軌道からの離脱に失敗して地球に落下することが避けられなくなったことに関して、ロシア宇宙庁は落下は今月15日前後になるという見通しを発表しました。
この火星探査機は、ロシアが去年11月、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げた「フォボス・グルント」で、地球軌道からの離脱に失敗し、現在、高度200キロ前後で地球を周回しています。ロシア宇宙庁は11日、この探査機が今月14日から16日の間に地球に落下する見通しだと発表しました。それによりますと、落下する可能性が最も高いのは15日、日本時間の午後6時18分です。その場合、落下地点は南緯10度、東経90度の周辺のインド洋と予測され、また落ちてくる破片の数は20個から30個、重さは合わせて200キロとみられています。ロシア宇宙庁は、引き続き探査機の位置を確認し、地球を周回する高度が下がってくれば、落下する時間や場所をさらに絞り込むことができると説明しています。