サッカー:崔康熙代表監督インタビュー

「私の髪はかつらでなく本物」

「クウェート戦、本当に勝ちたい」

 サッカーの崔康熙(チェ・ガンヒ)韓国代表監督(52)の舌は乾く暇もなかった。崔監督は11日、ソウル・新門路のサッカー会館で、午前10時から午後6時15分まで22の報道機関から「リレー・インタビュー」を受けた。1社に割り当てられた時間はわずか15分。「迅速な進行を図るため○×クイズ形式でインタビューをする」と言うと、崔監督は「面白そうだね」と目を輝かせた。崔監督の選択から本音をのぞいてみた。

 現在、崔監督にとって一番の関心事は2月29日にある。韓国サッカー代表チームが同日行われるクウェートとのワールドカップ(W杯)サッカー・ブラジル大会3次予選で敗れれば、W杯アジア最終予選に進出できないという最悪の状況を迎える可能性があるからだ。成績不振で先月、電撃更迭された趙広来(チョ・グァンレ)前代表監督の後を受け、「火消し」役を引き受けた崔監督だが「クウェート戦が心配で夜も眠れないことがある」という質問に「○」を出した。「代表監督を引き受けることにした日の午前1時半に目が覚め、夜を明かした。運命だと思って受け止めたが、最近でも気に掛かっているのは事実」とした。

 崔監督のクウェート戦構想はある程度終わっているようだ。「クウェート戦メンバーは頭の中にある」という質問に「○」と答えた崔監督は「30人選んだが、そのうち4-5人は全北現代の選手になりそうだ。いずれにせよ、クウェート戦は決勝戦のような覚悟で臨まなければならない。最高の競技力を持つ選手なら、16歳であれ40歳であれとにかく起用するだろう」と答えた。また、全北現代で共に戦った李東国(イ・ドングク)については「Kリーグ最高のストライカー」、金相植(キム・サンシク)については「私には絶対的な選手」と表現、代表チームに招集する可能性を示唆した。

 そして、崔監督は昨年のアジアカップ後に代表引退を宣言した朴智星(パク・チソン)は招集しない考えをあらためて表明した。「朴智星がもう一度代表チームに戻って来たいと言えば歓迎する」との質問に、ためらうことなく「×」を出した。「今は朴智星の代表引退記念試合を立派にやってやることを考えるべき時。強く願い、献身的にプレーしようという選手だけが代表チームでプレーできる」と語った。最近アーセナルでベンチを温めている朴主永(パク・チュヨン)については「残念だ」とだけ語った。

チャン・ミンソク記者
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