科学カリウムでセシウム低減 核実験のビキニで米研究+(2/2ページ)(2012.1.12 20:15

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カリウムでセシウム低減 核実験のビキニで米研究

2012.1.12 20:15 (2/2ページ)放射能漏れ
米国立リバモア研究所が、放射性物質の低減実験をしているヤシの木の実験場=8月、マーシャル諸島・ビキニ環礁のビキニ島(共同)

米国立リバモア研究所が、放射性物質の低減実験をしているヤシの木の実験場=8月、マーシャル諸島・ビキニ環礁のビキニ島(共同)

 リバモア研究所は90年代に、土壌からの植物へのセシウムの移行を減らす研究を開始。マーシャルの人たちが日常口にするヤシの実やパンノキの実は、カリウムを肥料として土壌に加えると、セシウムが約20分の1に減ったという。

 ただ、こうした木になる実よりも、葉物野菜の方がもともとセシウムの吸収率が高く、葉物野菜と穀類については2012~13年、異なる量のカリウムを加える実験をして効果を調べる予定。

 ビキニ環礁では、米国が68年に安全宣言を出したため住民が帰島。だが流産や体調不良を訴える人が相次ぎ、78年に再び強制退去させられ、島で採れるものを食べることは今も禁止されている。

 研究所は島での1年間の外部被ばく線量を0・1ミリシーベルトと推測。仮に食べた場合は内部被ばくと合わせて年間1ミリシーベルトを超えるという。

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米国立リバモア研究所の実験場では野菜を植えて放射性物質の調査をしている

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