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サプリメント表示違反 改善を指示

1月12日 11時35分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

貧血の改善のため鉄分を補給する目的で女性に人気があるサプリメントの成分表示で、このサプリメントを輸入・販売した会社が実際には含まれていない鉄分の一種を含まれているように記載し、販売していたとして、東京都は、景品表示法に違反するとして表示の改善を指示しました。

改善の指示を受けたのは、東京・港区にあるサプリメントの輸入販売会社「日本ダグラスラボラトリーズ」です。東京都によりますと、この会社は、貧血の改善用として鉄分を含む「フェローC」というサプリメントを医療機関やインターネットで個人などに販売していましたが、この中で鉄分の一種の「ヘム鉄」という成分が実際には含まれていないのに、1粒当たり27ミリグラム含まれていると記載して販売していたということです。「ヘム鉄」は動物性の鉄分で、野菜などから採れる鉄分より5倍から10倍程度体への吸収率が高いため、効率的に鉄分を補給できるなどの理由で医療機関が患者に勧めるケースも多く、貧血で悩む人たちの間でも人気が高くなっています。東京都によりますと、この会社は、誤った表示のものを平成20年12月から去年2月までの間に1万2900本販売したと回答しています。表示が違うことを知らずに購入し、患者に紹介していたという被害者の横浜市の医師は「表示が誤っていたり、偽造されていたりしたら、そのあとの医療が間違ってしまう。本当に困ります」と話していました。NHKの取材に対して、この会社は「担当者がおらず、コメントできない」と話しています。