イランの濃縮活動 安保理協議
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イランの濃縮活動 安保理協議

1月12日 7時2分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

イランが新たなウラン濃縮活動を始めたことが明らかになったことを受けて、国連安全保障理事会は、非公式協議を行い、この中で欧米諸国側はイランの活動はこれまでの安保理決議に違反するものだとして懸念を表明しました。

IAEA=国際原子力機関は、先にイランが中部のコム近郊に建設した核施設で新たに遠心分離機を使ったウランの濃縮活動を始めたことを明らかにしました。これを受けて、国連安保理は11日、非公式協議を行い、この中で欧米諸国側は「秘密裡に行われている活動は平和目的だとは認められず、イランのウラン濃縮を禁止した一連の安保理決議に違反している」と懸念を表明しました。協議のあと、アメリカのディカルロ国連次席大使は、記者団に対して「協議の内容は非常によかった」と述べたほか、フランスのブリアン国連次席大使も「多くの理事国から懸念が表明された」と強調しました。ただ、欧米諸国の複数の外交筋は、安保理での新たな決議の採択に向けた具体的な道筋があるわけではないと説明しており、今後、各国の意見調整が進むかどうかは不透明な情勢です。