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【芸能・社会】

長渕、二谷英明さんへ別れの熱唱 「12色のクレパス」弾き語り

2012年1月12日 紙面から

悲しみの中、二谷さんの棺を見送る(左から)長渕、白川由美、二谷友里恵さん 

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 肺炎のため7日に81歳で亡くなった俳優、二谷英明さんの葬儀・告別式が11日、東京・芝公園の増上寺光摂殿で営まれ、歌手長渕剛(55)、脚本家の小山内美江子さん(82)ら約700人、集まったファンを含めると1000人超が参列。二谷さんと家族ぐるみの付き合いの長渕は、弔辞をささげた後、「お父さん、歌、歌うよ」と呼びかけ、ギターの弾き語りで自身の曲「12色のクレパス」を切々と歌い上げた。

 この日、弔辞に立った長渕は「まだ駆け出しの20代の腕白坊主の僕に、お父さんは『君が長渕君か。面白い芝居するね』と言ってくれた。うれしかったです。僕は芝居のシの字もわかんなかったんだから」と思い出を語りかけた。

 「『懸命に、そのまんまやっていったら、絶対大丈夫だよ』と言って、ニコッと笑ってくれました。どこの馬の骨ともわからない僕に目をかけていただいて、二谷邸の優しい門を開けていただいて、たくさんのご飯と、たくさんの優しいまなざしをいただいて、東京にお父さんとお母さんができたって思えた」

 感情たっぷりに感謝の思いを表現し、「これから先も懸命に生きてまいります。お世話になりました」と締めくくると、弾き語りを始めた。

 長渕は1983年、ドラマ「家族ゲーム」に主演した際、二谷さんの妻で女優の白川由美(75)と共演したのをきっかけに、二谷家と懇意になった。ここ二十数年来、家族ぐるみの付き合いをしてきたという。今回、訃報を聞いて二谷家に駆けつけた長渕は、その場で白川から弔辞の依頼を受け、快諾したという。

 出棺の際、位牌(いはい)を胸に、喪主の白川は「今朝方、二谷の夢を見まして、長いことテレビや映画の仕事から遠ざかっていたけど『みんな来てくれたんだね』と言っておりました。懐かしかったみたいで」と泣きながらあいさつ。

 娘で元女優の二谷友里恵さん(47)が遺影を持って見守る中、白川は詰めかけた二谷さんのファンの前に進み出て、「お寒い中、おいでいただいてありがとうございました。(二谷は)皆さんに見ていただきたいと思うほどのいいお顔で、安らかに棺に納まりました」と報告した。

 棺を載せた車に乗ってからも、助手席からファンに向かって位牌を掲げながら、白川は気丈な笑顔を見せていた。

◆二谷さん夫妻に自分の両親重ね 「12色のクレパス」選曲

 「♪あなたがそばにいるだけで 私の心は安らぐんです」−と歌う長渕の「12色のクレパス」。二谷さん夫妻を東京の父母と思い定めた当時の気持ちと、歌詞の内容がピッタリということから、長渕はこの歌を選んだもようだ。

 

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