黒田、Ｒソックス入り間近　米局報道

　ドジャースからＦＡとなった黒田博樹投手（３６）について、レッドソックスとの契約が間近になったと１０日、米局ＥＳＰＮが報じた。黒田は既にオファーを受けた古巣の広島のほか、ドジャースにも入団しない旨を伝え、レ軍には複数年契約、年俸１３００万〜１４００万ドル（１０億４０００万〜１１億２０００万円）を要求しているとされる。

　ただ、同日付のボストングローブ紙は球団側が比較的低い年俸の投手を求めているとも指摘。黒田側の高い要求額が交渉を長引かせているようで、レ軍入りについてはやや否定的な見解だ。

　現時点で右肘を手術してリハビリ中の松坂大輔投手（３１）は開幕には間に合わず、先発ローテはジョン・レスター、ジョシュ・ベケット、クレイ・バックホルツ、ダニエル・バードの４投手が固まっている。残る先発枠はあと一つだ。

　黒田は昨季、自己最多の２０２イニングを投げ、１３勝１６敗。自己ベストの防御率３・０７をマークした。計算できる投手としてメジャーでの評価は依然として高く、レ軍のほかに、これまで大型補強を控えてきたヤンキースが土壇場の“逆転劇”で獲得する可能性もまだ十分にある。