城島「杉内打つ」　“挑発”に即反応

　阪神・城島健司捕手（３５）が１１日、ソフトバンクからフリーエージェント（ＦＡ）で巨人に移籍した杉内俊哉投手（３１）の“挑発”に即座に反応した。

　「交流戦じゃなく、同一リーグで何回も戦うわけだから。ある意味、相手の良い悪いも分かるわけです。阪神が優勝するには彼を打っていかないといけない。ボクがチームに、彼を打ち砕く良いヒットが打てればいいですけど」

　この日、故郷の長崎県佐世保市内で自主トレを公開。ランニング、キャッチボール、ノックなどで約３時間汗を流した城島が、杉内攻略の先頭に立つと意気込んだ。前日１０日、かつての後輩・杉内が、自主トレ先で自分との対戦について「真っすぐしか投げられないような雰囲気がありますが、首を振って変化球を投げようと思う」と“先制ジャブ”を放ってきたばかり。売られたケンカを買った格好だ。

　「同じ釜の飯を食って、リーグを代表するピッチャーになってくれて、うれしかった。それが同じリーグに来て、しかも巨人と阪神だから」と城島。チームで誰よりも杉内を知る男が率先して打てば、後も続くはず。伝統の一戦に新たな名勝負が加わる。　

　　（中谷秀樹）