精度は50%
ケニア公衆衛生省は、検査結果の精度に不備があるとして、HIV(エイズウイルス)検査キット約100万セットの回収を開始した。
対象となっているのは、韓国製のStandard Diagnostics Bioline (SDB) というキット。サハラ以南のアフリカ諸国では広く普及している製品だという。
公衆衛生省のディレクター、シャバズ・シャリフ博士が英BBC放送の番組「Focus on Africa」に語ったところによると、SDBの検査結果の精度は50%で、世界保健機関(WHO)も同キットの使用を差し控えるよう各国に指示しているという。
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過度の心配は不要
SDB検査は同省がHIVの感染を診断するために実施している3つの検査のうちの1つ。このため同博士はケニア国民に対し、過度に不安視する必要はないとも述べている。複数の検査で矛盾する結果が出た場合、追加検査や確認検査が行われるという。
多くのアフリカ諸国同様、ケニアもHIV/エイズの拡大防止に取り組んでいる。同国のHIV陽性者数は100万人を超えるとされる。
![外部リンク](/contents/076/744/186.mime5)
BBC News
Kenya recalls 'faulty' South Korean HIV kits