ぐずつき気味の天気でどこにも行けない3連休となりました。
ところで、我が長万部町の公式キャラクター「まんべくん」のツイッターが戦争発言で閉鎖されて1ヵ月が経った。
ツイッターでの過激な発言が全国的に評判になり、まんべくんに会いに数多くのファンが長万部を訪れた。このツイッターは、この町出身の札幌で会社を経営するSくんが産みの親であり運営していた。その歯に衣を着せぬつぶやきにファンは全国に10万人がいるという。これは彼が地道に活動した成果であり、その経済効果はざっと10億円を超える。これは凄いことである。かつて長万部を「おしゃ まんべ」で全国に広めたコメディアンの由利徹に匹敵する町おこしの貢献者といえるのに…。
その大したことのない戦争発言に対して町は、一部の抗議に辟易し、即ツイッター停止、活動の自粛を打ち出し、観光協会のウェブなどにお詫び文を掲載した。その町の対応は首をかしげるものだった。それには伏線があったように思う。
昨年、まんべくんの産みの親Sくんに民宿シャマンで会った。彼は、「この長万部をなんとかしたい、そこで考え出したのが、ゆるキャラまんべくんで、これからいろんな展開をしていきたい」と、熱く語っていた。目は輝きパワーも溢れていた。長万部のことを真剣に考えている若者がいることを知り「長万部の未来は大丈夫」と思ったが…。ただ彼に対して気になったことがあった。それは町に対する不満をぶちまけた時だった。「バカばかりですよ。まったく動いてくれません。彼らは町の活性化なんて、何も考えていない。何度も怒鳴り散らしてやりましたよ」。あまりにも自信にあふれ、謙虚な姿勢がなかったことだった。
行政に従事する輩は、彼のような過激なタイプが一番苦手で嫌いがちなのだ。彼らは保守的で毎日が平和であれば…、どっぷりと親方日の丸に浸っているのだから…。まんべくんと町とのぎくしゃくな関係…。この時、なんとなく今回の騒動を予感した。
さて、今後のまんべくんである。Sくんは復活を願っているのだが、町の方針は何も決まっていないという。いつものように後手後手に回る行政…。
私の後輩で現在、函館に住むゆるキャラ、ツイッター、おたく文化に詳しいNくんに聞いてみた。「大きな夢を町の対応がすべてをぶち壊しましたね。はっきり言って、まんべくんの復活は難しいです。ゆるキャラファンは保守的で平和主義者が多いからね。一度みそをつけたら、そっぽを向きますよ。過激なツイートが受けたのも一過性で彼らは次から次へと目新しいことに飛びつきますから。そしてゆるキャラ人気も下火になってきていますー。ただ、復活をかけるのなら町外より地道な町での活動です。町のどんな小さなイベントにも参加してまず町民に復活をアピールすること。全国のファンはちゃんとと見ていますから…」と。
まんべくんは何処へ…。それよりも大きな夢をぶち壊した「新幹線で町作り」しか頭にない長万部町は何処へ…。
|