'12/1/12
横川かよこ 可部から里帰り
広島市の西区横川地区と安佐北区可部地区の住民グループが、国産初の乗り合いバスが1905年に両地区間で開業した日(2月5日)に合わせたイベントを開く。横川地区の町おこしキャラクター「かよこ」が、嫁入りした可部地区から里帰りする筋書き。2月4日に可部、5日に横川でセレモニーをする。
廣島(ひろしま)かよこバス活用委員会(横川)と可部カラスの会(可部)などが企画。4日は可部の明神公園で午前10時から出発式をする。住民約20人が土産の「マンホールのふた」を担ぎ、住民が扮(ふん)したかよこと夫の武吉と一緒にJR横川駅までの約15キロを歩く。
マンホールのふたはバスをモチーフに市立大芸術学部の学生がデザイン。可部の鋳物メーカーが作った。出発式では広島文教女子大の和太鼓部などが演奏して送り出す。運行時のバスを2004年に横川の住民が復元し、横川駅前に展示している「かよこバス」も披露される。
5日は横川駅前で午前10時から、可部から届けられたマンホールのふたを地元の中学生が担いで練り歩き、住民が駅改札近くの歩道に設置する。
活用委員会の水戸川旭会長(78)は「両地区を結んだバスの歴史をあらためてPRする」。カラスの会の友広大造代表(67)は「地域おこしを活発化させるきっかけにしたい」と意気込んでいる。
【写真説明】マンホールのふたを担いで運べるように準備する可部カラスの会のメンバー
【写真説明】2月4日に可部の明神公園で展示するかよこバスを点検する活用委員会の水戸川会長(左)とメンバー