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台湾籍留学生2人殺害事件 指名手配の30歳男、名古屋市で任意同行中に自殺

フジテレビ系(FNN) 1月10日(火)0時42分配信

台湾からの女子留学生2人が殺害された事件で、指名手配されていた台湾籍の30歳の男の身柄が愛知・名古屋市内で確保された。
しかし、警視庁の捜査員が任意同行中に、男は隠し持っていた刃物で首を切って自殺した。
警視庁の捜査員に連れられ、愛知県警中署に任意同行されてきた張志揚容疑者(30)は、車の中で突然、果物ナイフを取り出し、自殺を図ったという。
警察署の入り口付近に点々と残る血痕。
台湾籍の女性留学生2人を殺害した疑いで指名手配されていた張容疑者は9日夜、名古屋市内で発見され、捜査員によって、近くの警察署に任意同行を受けた。
車を止めようとした瞬間、張容疑者は車内で隠し持っていた刃物で首を突き刺して自殺を図り死亡した。
目撃した人は「どんどんどんどん人数が増えて、20名ぐらいの方々で。ただ、大きな反抗をする様子とかは見られなかったですし、落ち着いて車に乗られている様子ではありました」と話した。
任意同行中の車内で、張容疑者は中国語で「泥棒をやった。林さんと朱さんには申し訳ないことをした」と話したという。
1月5日、東京・台東区で日本語学校に通う林●▲(●はくさかんむりの下に止、▲はさんずいに瑩)さん(22)と、朱立◆(◆は女へんに捷のつくり)さん(24)が、首などを刃物で刺され殺害された事件。
殺害された林さんの横で、眼鏡をかけて立つ張容疑者を写した1枚の記念写真がある。
張容疑者は「去年(2011年)12月ごろから、林さんが冷たくなった」と話したという。
張容疑者は、同じ日本語学校に通う林さんに、一方的に好意を寄せていたとみられる。
張容疑者の父親は「遺族にどう償えばいいのかわかりません。わたしが償うとか言える資格もないかもしれません」と話した。
事件後、姿を消していた張容疑者だったが、意外な場所に姿を現した。
張容疑者は、名古屋市中区で捜査員から声をかけられた。
その当時、アイドルグループ「SKE48」の公演の生中継が流されており、多くの人が集まっていたという。
アイドルグループ「SKE48」のファンだった張容疑者。
警視庁は、張容疑者の携帯電話の微弱電波を名古屋市内で確認し、捜査員がSKE48劇場に張り込みをしていた。
おとなしい性格だったという張容疑者だが、好意はなぜ殺意へと変わったのか。
警視庁によると、現場にある洗面所から、血を洗い流した形跡が見つかったという。
張容疑者は「果物ナイフでやった」と話したという。
警視庁は、任意同行中の自殺について「自殺したことは大変遺憾。事実関係は、詳細に調査していきたいと思っています」とコメントしている。

最終更新:1月10日(火)0時42分

Fuji News Network

 
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