2011年05月10日
ポルトガルの黄金菓子!? -伝統の卵黄クリーム
私の初めてのポルトガル上陸は、それまで旅したイギリスやフランスなどのヨーロッパのイメージをひっくり返す、あんな事こんな事の連続でした。そのビックリのひとつに「オヴォシュ菓子」というのがありました。
←カフェのウィンドーに並ぶオヴォシュ菓子
「ドース・デ・オヴォシュ」(以下オヴォシュ)というのは卵黄クリームの事で、ポルトガルの郷土菓子の基本中の基本、これを語らずしてポルトガル菓子は語れず、という物です。オヴォシュ自体は特別変わった物ではありません。材料はいたってシンプルな物で、卵黄・砂糖・水・コーンスターチで出来ています。日本で一般的なカスタードクリームのように、牛乳やバニラは入っていないのでどっしりとした味です。
基本のドース・デ・オヴォシュ

ポルトガル初上陸のスノホワが何にそれ程驚いたのかと言うと、カフェやパステラリア(お菓子屋)のウィンドーに並ぶお菓子の80%が(そう見えてしまった)このオヴォシュのアレンジ菓子だったからです。しかもその甘い事ったら。歯の神経にヤスリがけするような甘さ

他の味も食べたくてカフェに入るたびに色々な物を試すのですが...またしてもオヴォシュ。
それから何度かポルトガルを訪れて、オヴォシュ以外にも、豆やチーズやかぼちゃなど、様々な素材のお菓子がある事は知りました。
それにしても、やはり基本はオヴォシュ。
ナゼにポルトガル人はこれほどまでにオヴォシュを愛するのか...?
う~ん、これは日本で言うところの「あんこ」と同じ事なのではないだろうか?
「おはぎ」と「大福」と「ようかん」。「赤福」も加えてみるナリ。これは日本人の私から見れば違うお菓子だけれども、外国人から見れば「アンコデスネ~。ミンナオナ~ジ」になるのではないか。
きっと、ポルトガル人にしたら「パッポッシュ・デ・アンジョとソッパ・ドウラーダは全然違うの!」っていう事なんじゃないかななんて考えっちゃってたりみたりなんかしちゃったりして。
まぁいいや。
豆知識どぇす。
ポルトガルにオヴォシュ菓子が根付いた理由。それは中世の修道院にあります。当時修道院では、修道着の洗濯をした後の糊付けに大量の卵白を使っていました。それで残った卵黄の使い道として、この卵黄クリームが作られ、そしてオヴォシュを使った様々なお菓子が作りだされたのでした。
今回は、その様々なオヴォシュ菓子をご紹介するでごじゃるよ
パポッシュ・デ・アンジョ(天使ののどぼとけ)
これはオーブンで焼いたフカフカのオオヴォシュをオレンジ風味のシロップに浸したお菓子です。
カワイイ名前にだまされちゃいますが、一口で悶絶。甘さヘビー級。
ソッパ・ドウラーダ(黄金のスープ)

毒を食らわば皿まで!の覚悟はおありか


これはシロップにひたした薄切りのパン・デ・ロー(カステラの原型と言われる焼き菓子)に、シロップを混ぜたオヴォシュをてんこ盛りにしてダメ押しをする、という物です。
UMA(未確認動物)!?

ナマズ
違います。
「フィオス・デ・オヴォシュ」(下のモジャモジャしたの)に乗せられた「ランプライア(やつめうなぎ)」です。
ズッコケぽるちょがるコレクションに入れようかと思いましたが、こちらで発表させて頂きました。
結婚式や洗礼式、クリスマスなどの行事で食べられるお菓子だそうです。
フィオス・デ・オヴォシュは煮立てたシロップにオヴォシュ(コーンスターチ抜き)を、じょうろ状の器具から流し入れて素麺状に固めたものです。このお菓子は、安土桃山時代に日本へ伝えられて以来、「鶏卵素麺」として日本の伝統菓子になっています。
UMA...じゃなくて、このランプライアも土台はフィオス・デ・オヴォシュで出来ていて、表面をオヴォシュでうなぎ型に仕上げてあります。
ポルトガルではやつめうなぎも良く食べられます。うなぎとトマトの煮込みはとても美味しい料理です。
.....。
この写真のうなぎ、まつ毛付きのパッチリ
がおトボケでかわいいっちゃかわいいですが、それにしても口のまわりのポチポチはなぁに?
気になったので「八目鰻 口」で画像検索してみますた。
そうでしゅか
そういう事だったんでしゅか、このポチポチは

キボチワルイの苦手な良い子にはオススメしません。エイリアンみたいだじょ。
オヴォシュは日本人にはちょっと甘すぎるお菓子かなと思います。しかし、小さなパイやタルトにちょこっと入っている位の物なら(なんとか)美味しく食べられるでしょう。そうそう、なるべく出来あいじゃなくって、自分の所でちゃぁんと焼いて売っているお店のを食べるのがコツですね。
いずれにしてもこんな激甘体験、日本ではそう出来るものでもありませんから、ポルトガルへ行ったなら、ぜひお試しあれ~。
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他の味も食べたくてカフェに入るたびに色々な物を試すのですが...またしてもオヴォシュ。
それから何度かポルトガルを訪れて、オヴォシュ以外にも、豆やチーズやかぼちゃなど、様々な素材のお菓子がある事は知りました。
それにしても、やはり基本はオヴォシュ。
ナゼにポルトガル人はこれほどまでにオヴォシュを愛するのか...?
う~ん、これは日本で言うところの「あんこ」と同じ事なのではないだろうか?
「おはぎ」と「大福」と「ようかん」。「赤福」も加えてみるナリ。これは日本人の私から見れば違うお菓子だけれども、外国人から見れば「アンコデスネ~。ミンナオナ~ジ」になるのではないか。
きっと、ポルトガル人にしたら「パッポッシュ・デ・アンジョとソッパ・ドウラーダは全然違うの!」っていう事なんじゃないかななんて考えっちゃってたりみたりなんかしちゃったりして。
まぁいいや。
豆知識どぇす。
ポルトガルにオヴォシュ菓子が根付いた理由。それは中世の修道院にあります。当時修道院では、修道着の洗濯をした後の糊付けに大量の卵白を使っていました。それで残った卵黄の使い道として、この卵黄クリームが作られ、そしてオヴォシュを使った様々なお菓子が作りだされたのでした。
今回は、その様々なオヴォシュ菓子をご紹介するでごじゃるよ
パポッシュ・デ・アンジョ(天使ののどぼとけ)
これはオーブンで焼いたフカフカのオオヴォシュをオレンジ風味のシロップに浸したお菓子です。
カワイイ名前にだまされちゃいますが、一口で悶絶。甘さヘビー級。
ソッパ・ドウラーダ(黄金のスープ)
毒を食らわば皿まで!の覚悟はおありか
これはシロップにひたした薄切りのパン・デ・ロー(カステラの原型と言われる焼き菓子)に、シロップを混ぜたオヴォシュをてんこ盛りにしてダメ押しをする、という物です。
UMA(未確認動物)!?
ナマズ
違います。
「フィオス・デ・オヴォシュ」(下のモジャモジャしたの)に乗せられた「ランプライア(やつめうなぎ)」です。
ズッコケぽるちょがるコレクションに入れようかと思いましたが、こちらで発表させて頂きました。
結婚式や洗礼式、クリスマスなどの行事で食べられるお菓子だそうです。
フィオス・デ・オヴォシュは煮立てたシロップにオヴォシュ(コーンスターチ抜き)を、じょうろ状の器具から流し入れて素麺状に固めたものです。このお菓子は、安土桃山時代に日本へ伝えられて以来、「鶏卵素麺」として日本の伝統菓子になっています。
UMA...じゃなくて、このランプライアも土台はフィオス・デ・オヴォシュで出来ていて、表面をオヴォシュでうなぎ型に仕上げてあります。
ポルトガルではやつめうなぎも良く食べられます。うなぎとトマトの煮込みはとても美味しい料理です。
.....。
この写真のうなぎ、まつ毛付きのパッチリ
気になったので「八目鰻 口」で画像検索してみますた。
そうでしゅか
キボチワルイの苦手な良い子にはオススメしません。エイリアンみたいだじょ。
オヴォシュは日本人にはちょっと甘すぎるお菓子かなと思います。しかし、小さなパイやタルトにちょこっと入っている位の物なら(なんとか)美味しく食べられるでしょう。そうそう、なるべく出来あいじゃなくって、自分の所でちゃぁんと焼いて売っているお店のを食べるのがコツですね。
いずれにしてもこんな激甘体験、日本ではそう出来るものでもありませんから、ポルトガルへ行ったなら、ぜひお試しあれ~。
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