磯村、今季はフル参戦！

　名古屋グランパスのＭＦ磯村亮太（２０）が１１日、ＧＫ高木義成（３２）とともに自主トレ先のグアムへ出発する。グアムでは過酷な走り込みを自らに課し、フルシーズンを乗り切る体力を養う。昨季デビュー戦から驚異の３試合連続ゴールを挙げた若武者は、常夏のグアムを出発点にさらに飛躍する。

　グアム出発を翌日に控えた１０日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターでは磯村がベテラン高木と肩を並べるようにしてランニングしていた。「今年は自分にとって大事な一年。昨年よりもっと結果を出し、もっと上にいきたい。グランパスでポジションを取るのは簡単ではありませんが、今、ここを乗り越えないといけない」と今季への抱負を語った。

　昨年も同じコンビで行った海外自主トレ。磯村は２度目のグアムで“陸上部”と化す決意だ。「朝走って、昼走って、夕方走って、夜は少しだけ羽を伸ばす。とにかく走って走って走りまくろうと思っています」

　５日間のグアム滞在中、ボールを使った練習はほとんど予定していない。一日４〜５時間、砂浜などをひたすら走る。単調、かつ過酷な練習メニューだ。磯村は「まずはケガをしない体をつくること。フルシーズン戦う準備を整えたい」と語る。２月の別府キャンプで成長をアピールするためにも、グアムでの基礎固めは欠かせない。

　昨季は中盤からサイドバックまでさまざまなポジションを経験した。「いろいろな役割を幅広くこなせたことが、自信になっている」と磯村は言う。オフ返上の猛トレーニングで、若き才能はさらに磨かれる。

　（木村尚公）