サッカー:協会側が代表監督の口封じ

 大韓サッカー協会が、崔康熙(チェ・ガンヒ)韓国代表監督の口封じに乗り出した。

 同協会のイ・ウォンジェ広報局長は「今月11、12の両日、メディア各社がリレー形式で崔康熙監督の個別インタビューを行う」とした上で「その後、2月29日に行われるワールドカップ(W杯)3次予選最終戦のクウェート戦までは、個別インタビューを行わないという方針を決めた」と6日発表した。

 崔監督は2日間にわたり、朝から晩までインタビューを受け続けることになる。趙広来(チョ・グァンレ)前代表監督は在任当時、メディアと自由に接触し、自身の意見を述べていた。ただし、これが協会広報局との摩擦の原因になることもあった。イ・ウォンジェ局長は「国家代表の監督が自分の仕事に集中することができるよう、このような決定を下した」と説明した。

 これについて「サッカー協会が代表チームの監督に対し言論を統制するのは問題がある」との指摘が出ている。クラブチームの監督に比べ、代表チームの監督はファンの前に出る機会が少ないため、メディアとの接触まで制限されると、ファンに考えを述べる機会がなくなるというわけだ。ハン・ジュンヒKBS放送解説委員は「崔監督を信じて任せれば済む問題なのに、あえて協会が介入するのは時代遅れの発想」と指摘した。

 一方、大韓サッカー協会は同日「崔監督からの要請に基づき、クウェート戦の前の2月25日にウズベキスタンと強化試合を行うことで合意した」と発表した。

チャン・ミンソク記者
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