
【写真1】「常磐ハワイアンセンター」の時代から使っている練習場。四方の壁には全国から寄せられた寄せ書きや千羽鶴が飾られていた=いずれも福島県いわき市、相場郁朗撮影

【写真2】10月から部分的に営業を再開したスパリゾートハワイアンズ。プールの復旧やステージの拡張が進み、新しいホテルも建設中だ

【写真3】現在は仮設のステージで行われているポリネシアンショー。震災後に全国を巡ったフラガールたちが繰り広げる、名づけて「きずなステージ」

【写真4】毎日2度の華やかなステージ。先輩たちの後ろで、今回登場した新人たちもがんばっている

【写真5】取材した日は、平日にもかかわらず客席の3分の2は埋まっていた。地震のためホテルの部屋数が半減する中、入場者数は震災前の4割程度までもどしているという

【写真6】震災後に全国を回った際に各地のファンが書いた寄せ書き

【写真7】撮影の最後に名前を確認するための紙を掲げてもらった。一気に笑顔がはじけた
福島県いわき市の大型レジャー施設「スパリゾートハワイアンズ」には今年、6人の新人フラガールが入った。福島の元気を伝えようと、先輩たちは毎日のように全国へ出かけていく。その背中を見送りながらレッスンを重ねた。今は仮設の舞台で日に2度のステージを踏む。
梁瀬結香さん(21)は、フラガールになるのが夢だった。2年前は不採用、今年再挑戦して合格した。そこに震災が起こった。
生きて行けるかどうかの不安でいっぱいになった。だが、踊り重ねるうち、この職業でないとできないことがあると気づく。「言葉でなく手の動き、表情で、苦しむ人たちにも伝わる。足を運んでくれた人に最高のおもてなしをしたい」(相場郁朗)