Twitterは、Googleが1月10日に公開した新検索機能について、これはコンシューマーとWebパブリッシャーにとって「悪い」ことだと非難した。
「フォロワー」と呼ばれるユーザーに対し140字の短いテキストを投稿できるマイクロブログサービスであるTwitterは、Google検索の変更について、人々はTwitterで共有されているような最新ニュースを見つけることが難しくなるだろうと述べた。
「わたしたちは最新のニュースを最初にTwitterで見るようになっている。その結果、Twitterアカウントとツイートは最も適切な(検索)結果になっている」とTwitterは声明で述べている。
「Googleの変更の結果、情報を探すことは難しくなるだろうと懸念している。これは人々やWebパブリッシャー、報道機関、Twitterユーザーにとって悪いことであると考える」と声明は続けている。
Twitterの批判は、Googleが検索結果をよりパーソナライズされたものにする新機能について発表した数時間後に公表された。これはWeb企業間での競合の激化を表すものだ。またGoogleは、自社サービスを検索結果で優遇しているとして独占禁止法違反に問われている最中でもある。
Twitterの広報担当者は、Googleの変更について独禁法当局に通報するかどうかについて、コメントを断った。
Googleは「われわれは新機能についてのTwitterのコメントに少し驚いている。Twitterは昨年の夏、われわれとの契約を更新しないことを選んだのだから」というコメントをある公開の場に投稿した。
2009年に両社が結んだ契約では、GoogleはTwitterのツイートをリアルタイムに検索できるようになっていたが、この契約は昨年7月に切れた。
Googleはまた、あるツイートに埋め込まれていたコードにより、ツイートを検索結果上でランク付けしないように強いられていたとも述べた。
Googleは昨年6月に新ソーシャルサービス「Google+」をリリースし、Twitter・Facebookと同様の機能を提供している。
11日に発表した新機能により、Google+上の写真や投稿がより検索結果に表示されるようになるとみられている。
この変更は、Googleにログインして使っているユーザーに対し効果的にカスタマイズされた検索結果を提供するものだ。例えばあるユーザーが「ハワイ」を検索した場合、ハワイについての公的な情報と同様に、そのユーザーの友人がGoogle+上で共有したプライベートな写真も表示される。
Twitterの法律顧問で、以前にGoogleの顧問弁護士でもあったアレックス・マクギリブレー氏は11日、Googleの変更は検索結果を「ゆがめる」ものであり、「インターネットにとって悪い日」を意味するとTwitterで述べた。
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