米Googleは1月10日(現地時間)、Google検索の検索結果に同社のソーシャルサービスGoogle+のデータを反映させる「Search plus Your World」を発表した。まずは数日をかけて、英語版Google検索(www.google.com)で英語の検索語を入力した場合に有効にしていくという。
Search plus Your Worldは、Google+のデータを利用する3つの新機能、「Personal Results」「Profiles in Search」「People and Pages」で構成される。ユーザーがGoogleアカウントでログインし、Google+のアカウントも持っている場合に最も有効だが、Google+のアカウントを持っていなくても反映される機能もある。なお、Googleアカウントにログインしていても、検索設定で完全に無効にすることもできる。
また、検索結果ページの右上に表示されるトグルボタンで、Google+のデータを反映させない検索結果を表示することも可能だ。
Googleは昨年8月にパーソナライズ検索の「Social Search」にGoogle+の投稿を反映させたが、Personal Resultsはそれをさらに強化して一般の検索に統合したものといえる。
ユーザーのGoogle+の友達が検索キーワードに関連した投稿をしていると、検索結果にそれらの投稿や写真が、一般的な検索結果とともに表示される。旅行を計画している場合などに、自分が信頼している友達が推薦する場所が分かる。写真は、自分がGoogle+とPicasaに投稿した非公開のものもキャプションやコメントに基づいて表示される。Googleフェローのアミット・シンハル氏は、自分のペットに付けた固有名詞を検索するとそのペットの写真が表示されるという例を示した。
検索結果のトップに表示される「personal results」をクリックすると、パーソナライズされた検索結果のみが表示される。
人名を検索する際、インクリメンタルに表示される人名リストに、Google+での友達や有名人が含まれる場合、それらの人名にプロフィール画像が付き、そうした人名を選択するとその人物のGoogle+のプロフィールと関連データが検索結果として表示される。
まだGoogle+で友達になっていない相手の場合、その場でサークルに加えることができる。
検索キーワードに関連したテーマを頻繁に取り上げているGoogle+のメンバーやGoogle+ページが検索結果ページの右側に表示される。これによって、ユーザーは新たなコミュニティーを知ることができるとしている。Google+ページは、昨年11月にスタートした企業向けの公式アカウントだ。
右の画像は、「music(音楽)」の検索結果に表示されたPeople and Pages。ブリトニー・スピアーズなどアーティストのページが表示されている。
Search plus Your Worldの検索結果には、非公開のプライベートな写真なども含まれる可能性があるため、Googleはセキュリティ、透明性、ユーザーによる管理(前述のようにSearch plus Your World全体を検索設定で無効にできる)に細心の注意を払っていると強調する。同社は昨年10月から検索ページのSSL接続をデフォルトにし、11月にはGoogle検索やGoogle+で「forward secrecy」機能をデフォルトで有効にした。
Googleは本稿執筆現在、検索のトップページにSearch plus Your Worldを紹介するブログへのリンクを表示している。
なお、Googleの検索結果にはFacebook内の投稿は反映されず、かつて有効だったTwitterのツイートのリアルタイム検索も現在は使えない。
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