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【社会】

戸塚ヨット、また自殺か 訓練生飛び降り死亡

2012年1月10日 00時15分

 9日午前7時半ごろ、愛知県美浜町北方の戸塚ヨットスクール前の路上に男性が頭から血を流して倒れているのをスクール訓練生が見つけた。男性は広島県出身の訓練生(21)で、高さ11メートルの3階建てのスクール屋上から飛び降りたとみられる。病院に運ばれたが、午後零時10分ごろ、外傷性肺損傷による出血性ショックのため死亡した。

 スクールでは昨年12月20日にも岐阜県出身の男性訓練生(30)が同じ屋上から飛び降り、重傷を負った。

 半田署とスクールによると、死亡した訓練生は引きこもりを理由に2010年12月に入校。9日朝は他の訓練生と掃除をし、2人でごみ出しをする途中「トイレに行く」と言い残し、階段を駆け上がっていった。しばらくして外で「ドーン」と音がし、国道247号の路上で倒れているのが見つかった。

 屋上には「人生に疲れた」「死にたい」という内容でメモ書きされた遺書や男性のものとみられるジャンパー、眼鏡が置いてあった。半田署は屋上から飛び降り自殺を図った可能性が高いとみている。

 <戸塚ヨットスクール> 非行や不登校、引きこもりに悩む青少年を預かり、改善を目指すヨット訓練校。現在は16〜34歳の13人が入所。以前は体罰を伴うスパルタ式訓練で知られ、1980年代初めに訓練生が死亡する事件が発生。傷害致死などの罪で戸塚宏校長は懲役6年の実刑判決を受け、服役後に復帰した。

(中日新聞)

 

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