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世界終末時計、1分進んで「残り5分」に 日本の原発事故も要因

CNN.co.jp 1月11日(水)10時3分配信

ワシントン(CNN) 人類滅亡までの残り時間を象徴的に示す「世界終末時計」の針が10日、1分進められ、滅亡時刻とされる0時まであと5分となった。

終末時計を管理する米科学誌「原子力科学者会報(BAS)」は時計を進めた理由として、核兵器拡散の危険性が増大したこと、福島第一原子力発電所で事故が起きたこと、テロリストが放射性物質を使った「汚い爆弾」を製造、使用する恐れがあることを挙げた。

時計の針は2007年にも0時5分前まで進められたが、10年1月に核拡散の危険性が減ったとして1分戻され、0時6分前となっていた。同誌で科学、安全保障部門を率いるアリソン・マクファーレン氏は「2年前には世界の指導者らが真の脅威に対処するとの見通しが強まったが、その流れは続かず、一部では逆行している」と指摘した。

科学者らは10日の会見で、核兵器の管理をめぐる問題のほか、原子力エネルギーの問題も時計を進める要因になったと述べた。ただし原子力エネルギーの将来性については見解を示さなかった。
BAS理事会の共同議長、ローレンス・クラウス氏は福島第一原発の事故について、「技術面というより運営面で問題があったようだ」と語った。また世界的な問題として、エネルギーの安全を確保する政治的意志が欠けていると指摘し、迅速な行動を呼び掛けた。

クラウス氏はさらに、気候変動もリスク要因のひとつだと強調。「気候変動は今起きていることであり、数値化も可能だ。人間の活動との関係も明らかだ。ただちに対処する必要性が高まっている」と述べた。

終末時計は原爆開発にかかわった米科学者らが考案し、1947年にBASの表紙に初めて掲載した。近年は核戦争の危険性だけでなく、幅広い分野からの脅威を考慮して針の動きを決定している。

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最終更新:1月11日(水)15時3分

CNN.co.jp

 

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